後座長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 22:50 UTC 版)
砲身が駐退に伴って揺架上を押し出されることを後座と呼び、押し出される長さが後座長である。一般に後座長が長ければ長いほど、単位時間当たりの後座抗力も小さくなり衝撃も緩和される。反面で後座長が長いと、大射角での射撃時に砲尾が地面に接触してしまうため、地面を開削するか、大射角時の後座長を制限するための変換装置を設ける必要がある。例としては三八式野砲の後座長は1.2mであった。 駐退機の能力が下がると後座長が通常よりも伸びるようになり、これが限度を超えると砲架を破損させるなどの事故につながる。そのため金尺やスイッチなどを用いて、後座長が正常かどうかを適宜測定する必要がある。
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