第三共和政中期から後期とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第三共和政中期から後期の意味・解説 

第三共和政中期から後期(1883年 - 1940年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 06:01 UTC 版)

レジティミスム」の記事における「第三共和政中期から後期(1883年 - 1940年)」の解説

ドレフュス事件騒がれる中で1899年結成され民族主義者組織「アクシオン・フランセーズ」は、シャルル・モーラス影響君主主義方針転換させた。モーラス単一民族主義国王およびカトリック教会への帰依実用的な観点から採用されたものだったが、少なくとも1926年教皇ピウス11世から非難を受けるまでは、アクシオン・フランセーズはフランス反動分子の間で人気保ち続け一部レジティミストをも魅了した思われるモーラス早くも1919年には女性参政権への支持表明したが(フランス女性参政権1944年になってシャルル・ド・ゴールによって認められる)、これは1871年総選挙地方人々君主制支持者投票したのと同様に女性たちもより保守的な候補支援するだろうと見込んだからであった第三共和政時代に「シニストラスム」の影響受けた一部保守派たちは、反革命反共和主義と関連の深い「右翼」という言葉自分たちを呼ぶようになったシャンボール伯死去して10年後の1893年共和国体制順応した一部レジティミストたちは「立憲主義右派」 (Droite constitutionnelle) ないし「共和主義右派」 (Droite républicaine) と自称していた。しかし彼らは1899年にはその自称変え1902年には「アクシオン・リベラル」党として総選挙打って出た。同党は一部郷愁的なレジティミスト引きつけて、1910年から右翼公然と名乗っていた唯一の政党であり、1924年以後右翼」という言葉からは実質的に議会右翼席という(非党派的な)意味が失われた。 この時期までに、大多数レジティミストたちは田舎にある自分たちの持ち城に帰り政治の舞台から身を引いた。アクシオン・フランセーズの運動1930年代通じて影響力保ち続けていたが、同組織による王制復古主張は、古いレジティミストたちのそれとは全く異な動機に基づくものであり、モーラスカトリック信仰を金のために利用しているのを見たレジティミストたちは、アクシオン・フランセーズと決別した。このためレジティミストたちの政治活動1920年代1930年代通じて低調であった。アクシオン・フランセーズとは関係しない極右活動家の組織した1934年2月6日暴動でも、組織者たちの反動的な信念は、ほとんど人々共感を呼ばなかった。王党派貴族たちは、大きな勢威ふるっていたナチズムファシズム影響受けた新し極右活動家と、自分たちは全く別の存在だと考えていた。ところが、レジティミストたちは1940年ナチス・ドイツによるフランス侵攻とそれに伴う第三共和政崩壊を、「神の御業」と呼んで歓喜をもって迎えたという点ではモーラス何ら変わるところはなかった。レジティミスト多くが、占領統治下のフランス反動的な方針課すことのできる思わぬ機会得た考えフィリップ・ペタン首班据えたヴィシー政権次々参画した。

※この「第三共和政中期から後期(1883年 - 1940年)」の解説は、「レジティミスム」の解説の一部です。
「第三共和政中期から後期(1883年 - 1940年)」を含む「レジティミスム」の記事については、「レジティミスム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第三共和政中期から後期」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第三共和政中期から後期」の関連用語

第三共和政中期から後期のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第三共和政中期から後期のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのレジティミスム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS