竹槍に関する荒木の発言とは? わかりやすく解説

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竹槍に関する荒木の発言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 10:01 UTC 版)

竹槍三百万本論」の記事における「竹槍に関する荒木の発言」の解説

1933年昭和8年3月7日英国大使館行われたジョージ・バーナード・ショー1856 - 1950)との対談において、近代兵器話題の中で竹槍話題出している。 シ 細菌散布戰術は實に悲慘人道甚だ遺憾だ毒ガスも人を殺すのをやめて數年間眠るのを用ひることにしたらよい、眠らせられたものはその間天國の樣な夢を見て覺めた時には戰爭が終つてゐるといふ樣なのは理想的だシ 人を殺さず戰爭するには科學兵器をうんと發達させて機械機械だけで戰爭すれば人を殺さないでよい陸 それは新兵器の製作で各國競爭する結果國家財政を危くし負擔重くして國民苦しめるから、いつそ昔にかへつて竹槍戰術が一番よいと思ふ — バーナード・ショー(シ)、荒木貞夫(陸)、『東京朝日新聞東京朝日新聞社、昭和8年3月8日11同年7月22日高崎留守隊の視察及び前橋市行われる国防議会発会式に向かった荒木が、高崎行き列車車中語った時局談の中に国防予算に関する下記一節があり、竹槍について300本という具体的な数字用いて語っている。 海軍大臣に會つたことから大分國防豫算がやかましくなつてゐるやうだ國防許りでなく凡て國策内外諸般情勢考慮入れて决定ねばならぬもので豫算多寡問題でない、海軍力瘤入れてゐる第二次補充計畫未だ計數が整はないので金額の點には及ばず國防立脚した國策について話合つたのである國防財政上どうしても必要の金も出せないと云ふなら陸軍竹槍三百本も作つてくれるならそれでもよいと思つてゐる位である — 荒木貞夫、『讀賣新聞讀賣新聞社、昭和8年7月23日1面 同年10月22日福井県行われる陸軍特別大演習陪観向かった荒木列車車中語った時局談の中にも竹槍に関する下記一節がある。 豫算については國民一致協力してくれさへすれば少なくなつても良い、お互に財布の底をたゝき合つてそれでも出來ないなら何んといつても仕方はないが最後竹槍三百本でも戰つて見せる、決し皇土をじゆうりんさせるやうなことはしない — 荒木貞夫、『東京朝日新聞東京朝日新聞社、昭和8年10月23日2面 1934年昭和9年1月1日荒木出版した非常時認識青年覚悟』において、「先づ人の和図れ」の章で竹槍に関して下記記述をしている。 軍事費餘計に掛つていかぬと言ふならば、もう要塞全部平らにして兵器全部仕舞込んで此の千萬國民一致して、人と人との和、皇室日本道とを戴いてやつたならば宜い。さうすれば國防爲に竹槍三百本を揃へて置きさへすれば、それでもう澤山だと私は思ひます。竹槍三百本位費用幾ら費用にもならぬのである。每年々甲州から新しい竹を切つてを造つた所で三百萬圓要らないのである。その軍事費を以て生產費、敎育費に充てれば洵に結構である。 — 荒木貞夫、『非常時認識と靑年の覺悟文明社、昭和9年1月1日391935年昭和10年5月13日荒木私邸行われた荒木石橋湛山(1884-1973)による対談において、竹槍に関して下記のように発言している。 荒木 私は會議に於て高橋さんに言つた。國策がそうと決れば竹槍三百本を持て國防の任に當ります。私は出目を言つて居るのぢやない。それだけ財政がお困りで其立直しが急であるならば全部返上致しますその代り國防擔任に飽迄屈しないといふだけの思想的の力を國民に有つて貰はなければならぬ。どんなに苦しんでお辭儀はしない最後迄踏止まるといふ覺悟をして貰はなければならぬ。そして戰さの事は吾々に委かして貰はなければならぬ。大阪の例をとつては大阪の人に濟まぬが、例へ大阪位が燒拂はれてもヘコたれぬといふ決心があれば竹槍立派に日本を守つて見せます然し國民がそれが厭やだと云へば情勢に應じては全財政擧げて軍備をやつて貰はなければならぬ場合がある、斯う言つたのです。 — 荒木貞夫、『東洋經濟新報東洋經濟新報社、昭和10年6月1日、30-31頁

※この「竹槍に関する荒木の発言」の解説は、「竹槍三百万本論」の解説の一部です。
「竹槍に関する荒木の発言」を含む「竹槍三百万本論」の記事については、「竹槍三百万本論」の概要を参照ください。

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