稲城市にまたがる区域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:08 UTC 版)
「多摩ニュータウン」の記事における「稲城市にまたがる区域」の解説
稲城にまたがる区域は多摩ニュータウンの東端を形成し「ファインヒルいなぎ」のネーミングを持つ。当初は多摩ニュータウン計画に含まれていなかったが、稲城村(当時)の熱心な働きかけにより新住宅市街地開発事業区域に組み込まれることになった地域である。 新住宅市街地開発事業区域の第1~3住区が該当するほか、堂ヶ谷戸、百村、竪台といった土地区画整理事業が行われている。 1971年(昭和46年)に建設大臣の事業承認を受けるも、先行した多摩市域のニュータウン開発に目をつけた企業が転売益を狙って土地買収に参入、土地収用は難航する。またニュータウン区域の排水問題をいかに解決するかにも手間取り開発の開始までに16年間を要した。 向陽台 稲城駅北西に位置し、新住宅市街地開発事業区域の第1住区を構成する。また、地区の北部はJR南武線南多摩駅から徒歩圏である。1988年(昭和63年)より入居が開始され、集合住宅と戸建て住宅をうまく織りなしながら地形を生かした美しい景観が評価され、1995年(平成7年)に「都市景観大賞」を受賞している。近隣には展望台のある広大な城山公園やショッピングセンター、市立の城山文化センター、中央図書館がある。向陽台の地名は公募であるが、地名の由来ははっきりしない。 長峰 向陽台と若葉台との間のなだらかな丘上に位置し、新住宅市街地開発事業区域の第2住区を構成する。ゴルフカントリーが隣接し地域を見渡せる眺望の良い環境が特長で、陸上競技場や総合体育館などを備えた稲城中央公園がある。また、親水公園のある谷戸部を跨ぎ若葉台との住区間を上空で結んでいる巨大なアーチ橋「上谷戸大橋」が目を引く。長峰は公募であるが、地名の由来ははっきりしない。 若葉台 若葉台駅北側一帯の第3住区である。新住宅市街地開発事業により開発されているが、旧住宅・都市整備公団が分譲住宅建設事業から撤退する前後の時期となる1999年(平成11年)に街開きが行われたため、先鞭開発をした公団住宅が一部に存在するも、民間事業者による大規模マンションと戸建て住宅が多いのが特徴である。丘陵の起伏を利用した若葉台公園があり、駅前の「地区センター」には市役所出張所、ホール、図書館などのある市立複合文化施設「iプラザ」や「フレスポ若葉台」などの商業施設が充実し、それらは住宅、学校施設にもつながる歩行者専用道路で結ばれている。若葉台の由来は、その地が自然環境の豊かな旧来からの丘陵地で、若葉が多く派生する台地であったことから命名された。なお、若葉台の名前は京王線の駅名の方が先であり、街開き後に地名ができた。また、若葉台駅は稲城市ではなく、川崎市に入ったところに立地する。 百村 稲城中央公園の東に位置する。第2住区の一部と竪台土地区画整理地区を構成する。住所では百村2100番台にあたる。ほとんどが土地区画整理地区であるため、住宅地が多い。
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