神話と聖典の中での言及とは? わかりやすく解説

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神話と聖典の中での言及

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 09:17 UTC 版)

ウッチャイヒシュラヴァス」の記事における「神話と聖典の中での言及」の解説

『マハーバーラタ』ではウッチャイヒシュラヴァス乳海攪拌から生まれ出て、それをインドラ捕らえて彼のヴァーハナにしたと語られている。このときの乳海攪拌では他にもラクシュミー幸運の女神ヴィシュヌの妻)やアムリタ不老不死霊薬)、その他の秘宝ウッチャイヒシュラヴァスとともに生まれ出ている。ウッチャイヒシュラヴァス乳海攪拌生まれたという話は『ラーマーヤナ』、『ヴィシュヌ・プラーナ』、『マツヤ・プラーナ』、『ヴァーユ・プラーナ』など様々な文献語られている。一方でウッチャイヒシュラヴァス除けば乳海攪拌から生まれたとされる秘宝それぞれの文献ごとに異なっており、ウッチャイヒシュラヴァスだけが概ねバリエーション共通して語られている。 ウッチャイヒシュラヴァス『バガヴァッド・ギーター』でもクリシュナヴィシュヌのアヴァターラ)とアルジュナ講話の中で言及されている。クリシュナ自分宇宙根源であると告白する場面で自分は馬で言うところのウッチャイヒシュラヴァスであると例えている。 馬のうちでは、私は甘露(を得る際に)生じたウッチャイヒシュラヴァスであると知れ象王のうちのアイラーヴァタであると知れ人間のうちでは王であると知れ。 — 『バガヴァッド・ギーター』上村勝彦訳、(第10章27節) 12世紀書かれたハリハラチャトゥランガ(Hariharacaturanga)では創造神ブラフマー生贄儀式行った際にウッチャイヒシュラヴァスという名の翼の生えた白馬生まれた言及されている。また、乳海攪拌より生まれたウッチャイヒシュラヴァスアスラ王マハーバリによって捕らえられ、彼は多く困難な事を成し遂げる為にウッチャイヒシュラヴァス利用したと言われている。『ヴィシュヌ・プラーナ』ではプリトゥが最初地上王として就任し続いてそれぞれの王が即位する。そしてウッチャイヒシュラヴァスが馬の王の地位与えられている。 『マハーバーラタ』ではカシュヤパの妻である姉妹ヴィナターカドゥルーウッチャイヒシュラヴァスの尾の色を巡って賭けをしている。ヴィナターガルダアルナの母)は白い方に賭け一方でカドゥルーウッチャイヒシュラヴァスの尾は黒であると予想した。そしてこの賭け負けた方は勝者奴隷となる約束結ばれたカドゥルー前もって彼女の息子であるナーガヘビ)たちにウッチャイヒシュラヴァスの尾を覆い隠すように言いつけた。彼女たち確認するナーガたちに覆い隠された尾は黒く見え、したがってカドゥルー勝者となったカーリダーサ叙事詩『クマーラ・サンバヴァ』では比類無き馬でありインドラ栄光であるウッチャイヒシュラヴァスは、アスラターラカによって天界から奪われたと語られている。 『デーヴィ・バーガヴァタ・プラーナ』では太陽神スーリヤ息子であるレヴァンタウッチャイヒシュラヴァスに跨りヴィシュヌの居を訪れた際に、ラクシュミーウッチャイヒシュラヴァス、すなわち彼女の兄の燦然と輝く姿に目を惹かれうっかりとヴィシュヌ質問聞き逃してしまう。ヴィシュヌラクシュミーウッチャイヒシュラヴァス色情抱いたではないかと訝り、来世雌馬生まれ変わるようにとラクシュミー呪いをかけた。

※この「神話と聖典の中での言及」の解説は、「ウッチャイヒシュラヴァス」の解説の一部です。
「神話と聖典の中での言及」を含む「ウッチャイヒシュラヴァス」の記事については、「ウッチャイヒシュラヴァス」の概要を参照ください。

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