神話と動物のサクリファイス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 10:04 UTC 版)
「ダサイン」の記事における「神話と動物のサクリファイス」の解説
八日目のアスタミ「Asthami」の日は動物の犠牲の日である。ドゥルガ女神にシンボリック的に動物の血を捧げる。 ダサインは善が悪に勝ったことを祝う祭りで、ドゥルガ女神によって水牛に変化した阿修羅の退治を祝うお祭りである。この阿修羅退治に十日かかったことから数字のダス(10)からダサインと言われる。 また、ヒンドゥー教では水牛を食べて、牛を食べないのもこういった水牛は阿修羅の変化で牛は神の使いとされるヒンドゥー教の神話に基づいているものである。 民族やカーストによって多少祝い方の差があれど、ネパール全国で、特にカトマンズ盆地では略全てのドゥルガ(カリ、マハカリ、またはカリカとも言われる)女神の寺院にオスのヤギ、水牛、アヒルや鶏に至るまで、女神に捧げるものとし犠牲を受ける。この肉は、「プラサード」といい女神によって祝福された食べ物として家に持ち込み、調理される。 カーストや民族によって女神に動物の犠牲をしないで、代わりにパパイヤやココナツ等の果物を切断して「悪魔との戦闘に燃えている」マハカリ女神にお礼を示すこともある。更には、寺院でハトを開放し、「マハカリの怒り」を覚めるという習慣がある。善と悪の戦いの中で人間は善側に立って女神の勝利を祈り、それを祝うものである。 また、インドの西ベンガル州、シッキム州、アッサム州、ブータンでも少し変わった形で女神に捧げを行うが、動物の切断の取り締まりが厳しい。
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