神浄の討魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 14:08 UTC 版)
新約22巻の終盤、コロンゾンとの最終決戦で切断された「幻想殺し」から生まれた、顔からその時点で身に纏っていた衣服まで上条と全く同じ姿をした少年。頭部の内側には風斬らと同じ人工物のような三角柱が核として存在し、表裏の区別が難しい粘膜に近い部分はショッキングピンクやエメラルドに光り、ダメージを負った部分からも同じ光が漏れる。心身共に本人とは独立して動く別の存在となっており、異能を打ち消す「幻想殺し」の力を全て奪い、回復魔術で元通りになっても戻らなかった「記憶喪失前の記憶」も保有している、上条にしてみれば「自分の過去」のような存在。使えるものならなんでも使い、普通に考えれば絶対太刀打ちできない相手でも、守りたいものがあれば手段を選ばず勝ちを獲りに行くという根本的な姿勢は共通だが、こちらは手段がより過激になっており、これまで散々利用されてきた経験から悪意の扱いも心得ている。 もともと上条は食蜂とインデックスの件で2度に渡って頭部に重大なダメージを負っており、その不安定化していたところへコロンゾンの攻撃で半分死んでしまった状態になり、アレイスターの回復魔術を受けて「右腕の力のない状態が正しいという前提での回復、頭のネットワークを再構築してしまった」事が発生の原因。第2位の「未元物質」と同じ自律した思考を保って人間のコントロールから外れた能力であり、「もっとスマートに幻想殺しを扱えたら、なくした記憶のどこかにそんな操縦方法は埋もれていなかったか」という上条の未練によって主観を獲得してしまう。 戦後、本来の上条になりすまして祝勝会に顔を出していたが、ドラゴンの姿で帰還した彼に襲撃を受ける。記憶を盾に食蜂を味方にして「心理掌握」でウィンザー城を乗っ取り、上条を追い返した後は、脅迫によって城にいた者達を次々と従えていく。だが、上条達の再襲撃の際、暴走する美琴のA.A.Aやインデックスの「自動書記」の攻撃に晒され、上条との直接対決での度重なるダメージでショッキングピンクのドラゴンという本性が露わになり、シャンデリアの破片の鋭い水晶で異能を、大振りなカーヴィングナイフで体を殺され、もう誰も死なせないことを約束させた後、上条の右腕へと戻った。
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