神奈川県立川崎図書館
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「神奈川県立図書館」の記事における「神奈川県立川崎図書館」の解説
神奈川県立川崎図書館は、1959年1月12日、神奈川県第2の県立図書館として、川崎市川崎区富士見2-1-4に開館した。横浜に県立図書館がすでに開館していることと、工業都市・川崎にあることから、開館当初から自然科学・工業・産業分野を重点とした資料収集・サービス方針を掲げている。1995年の川崎市立川崎図書館開館まで川崎区に市立図書館がなかったことから、1998年にリニューアルするまで地域の公共図書館としての役割も担った。 リニューアル後は、「科学と産業の情報ライブラリー」と銘打ち、科学技術・工学・産業分野を前面に出すことになった。日本十進分類法の4・5・6類の資料が全蔵書の大部分を占める。開館直後から収集されている会社史コレクションは、社史閲覧室に排架され、産業史・技術史の貴重な資料として知られる。「県知的所有権センター県立川崎図書館支部」として特許情報の提供も行う。 2017年に建物の賃貸契約(貸主は川崎市、借主は神奈川県)が終了することに伴い、神奈川県教育委員会は同館の廃止を検討していることを2012年11月に明らかにした。しかし反対の声が多かったために、2013年2月に廃止の撤回が表明され、企業支援分野に特化させて川崎市内に存続することとなった。ただし、川崎市が同地区の再編整備計画を掲げているため同館を借り続けることはできず、かながわサイエンスパーク(略称KSP、川崎市高津区)に移転することとなった。 移転のため、2017年10月から11月まで一部フロアのみ開館(貸出・予約などのサービスは休止)、2017年12月1日から2018年5月中旬まで休館した。 2018年5月15日、かながわサイエンスパークに「ものづくり情報ライブラリー」として再開館した。5月14日には、記念式典と内覧会が開催された。 閲覧室は西棟2階に、書庫兼事務室はR&D棟2階に置かれている。 旧図書館にあった雑誌のすべてと図書の計約28万冊はかながわサイエンスパークに、図書約13万冊は外部書庫に移された。国内の公共図書館としては初めて電子ジャーナルのポータルサイトを導入し、Elsevier社のScopusと米国電気電子学会(IEEE)のコンテンツが利用できる。
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