石油・天然ガス・その他の鉱物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/31 14:58 UTC 版)
「アイルランドの地理」の記事における「石油・天然ガス・その他の鉱物」の解説
沖合での天然ガス開発が1970年に始まった。キンセールヘッドのガス田が1971年に発見され、次いでバリーコットンのガス田が1989年に、コリブガス田が1996年に発見された。ただ、ガスを海上でなく陸上で精製するという提案によって論争が起こり、大きな反対運動が起きたため、コリブの開発はまだ始まるに至っていない。これらのガス田からの天然ガスは陸にポンプで送られ、国内の家庭需要と産業需要の双方に使用される。石油に関しては、28百万バレル (4,500,000 m3)ほどの石油を埋蔵していると見積もられているHelvick油田が近頃新たに発見された。アイルランドはヨーロッパで最大の亜鉛生産国で、Navan、Galmoy、Lisheenに主要3鉱山が存在する。実際に、もしくは潜在的に商業的価値を持つ他の鉱物資源としては、金、銀、石膏、方解石、屋根ふき用粘板岩、石灰岩骨材、石材、砂、砂利が見込まれる。 2007年5月、通信・海洋・天然資源省(現在の通信・エネルギー・天然資源省)は130十億バレル (2.1×1010 m3)ほどの石油と50兆立方フィート (1,400 km3)余りの天然ガスがアイルランドの海にあると報告した。実在すれば何兆ユーロもの価値がある。アイルランドの大西洋における経済水域で最低限見込まれている石油の埋蔵量は10十億バレル (1.6×109 m3)で、これは4500億ユーロの価値を持つ。陸上にも石油とガスが見込まれる地域があり、例えばアレン湖には9.4兆立方フィート (270 km3)のガスと1.5十億バレル (240,000,000 m3)の石油が有り、 740億ユーロの価値がある。既にいくつかの地域では開発が行われており、その一つスパニッシュ・ポイントには1.25兆立方フィート (35 km3)のガスと 206百万バレル (32,800,000 m3)の石油が存在している。 2012年5月、最初の商業的油井がコークの沖合70kmの地点で掘削された。
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