皇学とは? わかりやすく解説

こう‐がく〔クワウ‐〕【皇学】

読み方:こうがく

皇国の学の意》「国学1」に同じ。


皇学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 14:55 UTC 版)

皇學館大学記念館

皇学(みものまなび)とは、『古事記』『日本書紀』『延喜式祝詞』の神典を精緻に探求することによって、日本本来の姿精神を明らかにする学問のこと。皇大御学(すめらおほみまなび)ので、有職故実国語学国史学国文学地政学と幅広く、国学(こくがく)と同一視されることがあるが、日本独自の歴史文化伝統を日本の古典(皇典)から究明する専門性の高い学問であり、純粋に日本独自の学問といえる[1]

概要

古事記』『日本書紀』『祝詞』『万葉集』などの文献学的な歴史からすると、儒教仏教渡来以前の日本固有の文化を研究し明らかにしようとしたものであり、漢学に対していわれる[1]江戸時代中期に契沖を先駆とし、荷田春満賀茂真淵本居宣長平田篤胤の研究を礎とした鈴木重胤が提示して、その同輩の敷田年治などに継承された[注 1]

継承(明治期)

1868年(明治元年)12月14日、京都皇学所が開講されたが、翌年廃止され、教務省が設置されると同省が講究にあたる。

1882年(明治15年)4月30日、伊勢信仰である伊勢講を母体とした神宮教が、伊勢神宮皇學館(現・皇學館大学)を設置する[3]

1883年(明治16年)4月28日、皇學館開校となり、皇学は以後継承されることとなる[注 2]

脚注

注釈

  1. ^ 継承されたのは専ら「神学的側面」であり、「歌学的側面」は村田春海小山田与清などに継承された[2]
  2. ^ 皇學館大学では全学共通科目に「皇学入門」の科目を置いている[4]

出典

  1. ^ a b 中澤伸弘 (2006), pp. 20–21.
  2. ^ 松浦光修 (2022), p. 52.
  3. ^ 中澤伸弘 (2006), pp. 42–43.
  4. ^ 皇學館大学 (2012), はじめに(伴五十嗣郎).

参考文献

図書
論文

関連文献

外部リンク


「皇学」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「皇学」の関連用語



3
和学 デジタル大辞泉
72% |||||




7
皇学館大学 デジタル大辞泉
56% |||||




皇学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



皇学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの皇学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS