療育キャンプの歩み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 15:44 UTC 版)
「きゅうそキャンプ」の記事における「療育キャンプの歩み」の解説
キャンプの視察療育キャンプでは職員とキャンプリーダーが障害児と和気あいあいでスケジュールをこなし、学生ボランティアが生き生きとキャンプ運営の主役として活動されている様子に接して、頼もしくも感じました。きゅうその海は少し入ると肩まで水が来る、目が離せない危険な状況がある中で、大きな事故もなく運営できていることに、奇跡に近いという思いを強く持ちました。 キャンプの果たした役割主たる運営の主体である学生の確保が大学の夏休みが短くなるなどの要因で困難になってきました。また、「きゅうそ」へのバスでの往復のリスク、国定公園にあるため施設の老朽化に伴う改築が困難である等継続した運営が困難になりました。 キャンプ事業の廃止法人として、先駆的に始めた障害児キャンプでありましたが、先に述べたように継続運営のリスクが多くあるため、諸先輩の長年にわたる事業運営のご苦労を思うと忍びないものがありますが、キャンプ事業の廃止に踏み切りました。残る施設と土地の利用については検討しておりますが結論を出すに至っておりません。 (以上、原文のまま) 要約すれば、①ボランティアの確保が困難、②京都市内から丹後半島北端のきゅうそまでのバス移動のリスク、③施設の老朽化、が大きな要因である。反面、一部の法人職員、キャンプリーダーOB、きゅうそキャンプに関わった関係者からは、法人の創設者である大塚達雄イズムを一掃し、民間の独自性を薄め、京都市の事業団的な存在にし、より京都市の意向を反映するためではとの意見も散見される。現に、京都総合福祉協会の公式サイトには、きゅうそキャンプに関わるページは一切なく、沿革に「1955年京都YMCAによる肢体不自由児キャンプ開始 」との記述があるだけである。法人の歴史上、その成り立ちのルーツである療育キャンプ事業について一切の説明がないというのは、何らかの意図を感じさせずにはいられないとの意見も多い。現法人の年間予算は、1989年(平成元年)に京都市から洛西ふれあいの里(通所授産施設・身体障害者療護施設等)の事業を受託して以降、その予算規模はどんどん大きくなり、現在では年間20億円を超える事業予算となっている。予算規模の増加に伴い、天下りのポストも増え、京都市からの圧力が大きくなったことも原因の一つと言えよう。
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