用途と性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 14:36 UTC 版)
「.308ウィンチェスター」の記事における「用途と性能」の解説
.308ウィンチェスターはアメリカにおいて、あるいは世界においても最も普及している狩猟用実包のひとつである。中~大型の獲物用の非常に優れた実包として多くの国々で支持を受けている。北アメリカにおいてはオジロジカやプロングホーンだけでなく往々にしてトナカイやアメリカグマに対しても広く使用されている。 アメリカの銃ライター Clay Harvey はヘラジカとワピチに最適だと述べている。スウェーデンで狩猟の経験のある Layne Simpson は、そこで多くのハンターがこの実包を使っていることに驚いたという。ノルマの役員は Craig Boddington に.308はノルマのベストセラー口径のひとつだと話した。 アフリカでは .308 Win は en:Bushveld のハンター間では最も人気のある口径のひとつで、小型から大型のレイヨウ類まであらゆるものに使用されている。ハイドロスタティック・ショック理論の支持者たちは.308ウィンチェスターが急速に広がる弾頭が高いネルギー伝達率をもたらす際に、ハイドロスタティック・ショックを生きた標的に伝えるための十分なエネルギーがあると強く主張する。 .308ウィンチェスターが従来どおり最も普及している実包である一方、メタリック・シルエット射撃においては7mm-08レミントン、.260レミントンあるいは6.5mmクリードモアといったような十分な射程エネルギーを持った軽リコイルのものの開発も一般的になってきている。 PALMA 射撃はフルボア標的射撃の派生で、7.62mm NATO (.308ウィンチェスター) 口径のボルトア・クション式ライフルで、155グレーンのマッチ・グレード弾頭を使用し、マイクロ・ピープ・サイトで1000ヤードまでの標的を標的を狙う。 F-クラスはフルボア標的射撃の派生で、光学望遠照準器と例えばバイポッドやバッグのような前後のシューティング・レストを使用することができる。競技は300から1200メートル(あるいはヤード)の距離で行われ、標的は従来の PALMA 射撃で使用されているものの半分である。装具によって競技者はオープンあるいはスタンダードのうちどちらかのクラスに参加できる。制限付きのクラスの F-TR ("Target"、スタンダード・クラス) ではスコープ、バイポッド、バックパック、リア・バッグ(フロント・レストなし)は許可されているが、ライフルの口径は.223レミントンか.308ウィンチェスターでなければならない。さらに、光学機器を含めて 8.25 kg (18.15 lb) という重量制限がある。 .308ウィンチェスターはそのほとんどの重量の弾頭において若干遅い (約 100 ft/s (30 m/s)) 銃口速度のため、.30-06スプリングフィールドよりも長距離でのドロップがわずかに大きい。.300ウィンチェスター・マグナムのような銃口速度が著しく速い実包は長距離でのドロップが大幅に小さくなるがリコイルが大きくなる。 .308ウィンチェスター、.30-06スプリングフィールド、.300ウィンチェスター・マグナムの弾道の比較 en:air-gap flash が写った.308ウィンチェスターの150グレーン FMJ 弾頭ウルトラハイスピードカメラ写真 .308ウィンチェスター(左)とその前身.300サベージ(右)とを並べた比較
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