用途と特徴とは? わかりやすく解説

用途と特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/01/16 13:59 UTC 版)

ゲートターンオフサイリスタ」の記事における「用途と特徴」の解説

誘導電動機駆動するインバータスイッチング素子として1977年初め使用され以後工業分野電気鉄道などに多用されてきたが、2000年代以降では絶縁ゲートバイポーラトランジスタIGBT)にその地位譲りつつある。理由としては以下が挙げられるターンオフした際にアノード・カソード間に一時的に発生するスパイク電圧緩和するためのダイオード抵抗器コンデンサ利用した付加回路スナバ回路)が不可欠であり、回路が複雑である。 ターンオフ後に完全にアノード・カソード間の電圧安定するまでの時間テール時間と呼ぶ)がトランジスタより長いため、スイッチング周波数概ね可聴領域人間の耳で聞こえ領域より高くできないこのため例えばこの素子インバータ利用して誘導電動機回転数トルク制御する場合スイッチングにより電動機から発せられる唸り音が大きく感じられることになる。 ターンオフするためのゲート電流がアノード・カソード間電流概ね数分の一と大きくトランジスタでは数十数千分の一)、逆電圧作る大容量電源回路あるいはコイルによる逆起電力発生回路が必要でトランジスタと同様電流容量比例してゲート駆動回路大きくなり、かつゲート電流全て熱損失となるため、消費電力発熱大きくなる日本においては最盛期では重電3社はじめ7 - 8社が製造し製品化していたが、2009年現在製造しているのは三菱電機1社のみである。

※この「用途と特徴」の解説は、「ゲートターンオフサイリスタ」の解説の一部です。
「用途と特徴」を含む「ゲートターンオフサイリスタ」の記事については、「ゲートターンオフサイリスタ」の概要を参照ください。

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