用途と種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 10:19 UTC 版)
ガーデンホース 水道の蛇口に接続して、庭に水をまくなどの用途に用いられる。可塑性のあるプラスチックやポリ塩化ビニルなどでできており、熱には弱いが耐候性があり、また柔軟である。ただ、寒冷地では冬季に凍って折れてしまうこともある。先端部にバルブ付きノズルを取り付ける場合は、合成繊維で補強された径の細いものがしばしば利用される。 消防用ホース 送水・放水の圧力に耐えるよう、カンバス地の丈夫な布を筒状とし、内部にゴムをコーティングしてある。高い内部圧力が掛かる反面、搬送性・収納性が重視されることから、それ自体では筒の状態は維持されず、水を通さないときは平たく潰れてしまう。両端には高圧に耐える金属製の接続金具が取り付けてあり、脱着しやすいように設計されている。給水用のホースは内部が負圧になるため、針金のコイルで補強された固いプラスチック製のホースで、ポンプが異物を吸い込まないよう、先端にはカゴ状の濾過器がついている。 エア・ホース 高い気圧を送る場合には、合成繊維で補強されたものがあるほか、中の流体が軽い気体であることから、らせん状になっているコイルホースもしばしば使われる。柔軟性よりも、破裂しない硬度が求められる傾向があり、高圧の空気を通すものではあまり柔らかくないプラスチックが利用される。家庭向けのアクアリウムなどでは1気圧前後を超えて高い圧力が掛かることは稀であることから、それほど硬いホースは利用されず、むしろ柔らかい。 蛇腹ホース(フレキシブルホース) 金属やプラスチックで出来ており、特に金属製のものは手で任意の方向に曲げると、その状態を保持する。洗濯機の排水用などにも用いられている。 食品用ホース セントラルキッチンや食品加工工場で使われる、液体状の食品を通すためのホース。牛乳などをはじめとして各種飲料を扱う物も数限りない。食品が直接触れることもあり、衛生の観点から洗浄・消毒がし易いような素材が利用されている。
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