用途と可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/04 19:56 UTC 版)
これまで送ることが非常に難しかった生鮮食品や冷凍食品、お菓子や果物、惣菜などの加工食品を送ることを可能としてくれる。これまでは、貿易会社や輸出入商社のような冷蔵や冷凍のコンテナや倉庫、トラックなど設備を持った会社が、大量に輸送、輸出入したものを、買うしかなかったが、この国際クール宅配便は、ごく少量でも送れるため、輸出入専門業者でない個人や企業も気軽に、海外に、または、海外から、冷蔵や冷凍の品物を送ったり、取り寄せたりすることを可能としてくれる。 食品に限らず、医薬品や工業用素材、化学原材料、さらには最近さかんなバイオ、ナノテク分野における生成物や商品の輸送にも大きく貢献するものと思われる。近年の企業活動のグローバル化と、世界的な高度技術製品の浸透が進む今日においては、多国籍企業の研究開発活動や海外子会社における現地生産活動のスタートアップなどを、よりスムーズに実現させることは間違いない。 欧州、とりわけ北ヨーロッパでは、海外向けの温度管理を行う輸送サービスが、数年前からいくつかの企業によって手掛けられているが、非常に高額であり、ごく少量の輸送でも€3,000~€5,000程度、数十キロや数百キロともなると€10,000や€20,000程度、簡単にかかってしまうようで、この高額な費用がゆえに、上記の概要にある日本企業による取組の拡大に期待したい。
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