生活方式の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 09:41 UTC 版)
生活方式の分類特色メリットデメリット留意点・その他山村留学センター方式 山村留学センターで専門指導員のもと子供たちが共同生活を送る。 専門指導員の下、多彩なプログラムが体験できる。終了後も施設によっては短期体験活動などのリーダーができたりするところもある。 施設の運営者の考えによって施設やプログラムにばらつきがある。体験活動や食事の提供に悪影響が生じないよう、専門職員の配置が必要。 学校の長期休業中に行われる短期体験活動に参加するなどして事前に本人・保護者自らの目で運営方針を確認する必要がある。 里親方式 農山村地域住民に協力してもらい、地元家庭に下宿。 地域の農山村の生活文化を体験させる。 地域に溶け込みやすい。 終了後も農家との交流を通してその地域と付き合いが生まれる。 里親にかかる負担が大きい。地域住民が高齢化すると受け入れを中止したり方式の変更を余儀なくされる。里親と教育委員会・学校等の連携により、里親が勝手な判断や不適切な指導をしない配慮が必要。 最もポピュラーな方式で全国各地で実施されてきた。兵庫県宍粟市にはこの方式の山村留学制度では西日本最長の学校があった。 里親・センター併用方式(学園方式) 半分はセンターで指導員と集団生活し、残り半分は地元の里親と生活するという方式がとられる。 地域の農山村の生活文化に触れることができるうえ、専門指導員による多彩な体験ができる。自分を生かす場所の選択肢が広がり、のびのびとした生活が送れる。 費用が高くなりがちである。 学校の長期休業中に行われる短期体験活動に参加できるところを選ぶとよい。大町市の八坂・美麻をはじめ、山村留学発祥団体である育てる会が運営・指導する山村留学はこの形式をとっている。 山村留学住宅方式 地元が住宅を用意し、そこに親子で入居する。家族の一部または家族ごと転入し、従来通り家族で生活しながら地域の学校へ通学する方式。 人口を増やしたい時など、移住の前段階として活用しやすい。 親が山村留学の趣旨をよく理解し、子供の成長を阻害しない配慮が必要。また、地元住民が留学生やその家庭を理解し、地域の中で孤立しない配慮も必要である。 空き家を整備した住宅や公営住宅が提供される場合が多い。 北海道に多く見られるが、近年は近畿地方でもこの方式が増えてきている。 このほか、農山漁村在住の祖父母や親せきが里親になる方式も見られる。 いずれにせよ、山村留学生は地元の学校に通い、地元の子供と一緒に学校生活を送る。
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