生い立ち・父親との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:13 UTC 版)
旧姓・藤村。建設会社の現場主任の子として生まれたが、2歳の時に父が事故死したため、母の文(あや)は速水家の住み込み家政婦となった。幼少の頃から活発かつ聡明であったため、後継者のいない速水英介の目に留まり、母の再婚によって速水家の養子となる。それ以後は後継者として徹底した帝王学を叩き込まれて育つ。しかし英介からはまったく愛情を注がれず、薄幸な幼少時代を送ってきた。 幼少期に身代金目当てで誘拐された際は父に見捨てられ、屋敷が火事になった際は、大切にしていた『紅天女』の舞台道具ばかり気にかけ、それらを身を挺して持ち出し重傷を負った母を気にかけることすらない父の姿を目の当たりにする。父のそんな数々の薄情な仕打ちに対し、密かに復讐心を募らせていく。そして『紅天女』を守って重傷を負った母の死をきっかけに、父が築き上げてきた会社の全てと、父が何よりも生きがいにしている『紅天女』をこの手で奪いさろうと決意する。以来、年相応の感情や人らしい愛情の一切を仮面の下に封じ込め、英介の施す英才教育を進んでこなし学問・スポーツともに優れた青年に成長する。その後、父の後継者として大都芸能の社長の座に付き、やり手の若社長として采配を振るい始める。 社長としてはスポンサーやマスコミ対応やベテラン女優・俳優との接待、マネージメントに加え、新人劇団の売り込み方法に金に拘る様アドバイスするなどの有能さを持ち、容姿端麗な姿から女性に好意を寄せられることが多いものの、愛情の薄い幼少期を送ってきたため他人に対して心を閉ざし純粋に人を愛することができず、会社のためならば強引な手段で相手を陥れることすら厭わない冷酷な性格になってしまった。『紅天女』の上演権を狙う際にも、上演権をもつ月影千草および月影が率いる劇団つきかげに悪質な嫌がらせを仕掛けており、嫌がらせの現場を目撃されたことでマヤに嫌悪されるようになった。
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