瑞穂町 (名古屋市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 18:39 UTC 版)
瑞穂町
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北緯35度8分21.73秒 東経136度56分7.19秒 / 北緯35.1393694度 東経136.9353306度 | |
国 | ![]() |
都道府県 | ![]() |
市町村 | ![]() |
区 | 瑞穂区 |
面積 | |
• 合計 | 0.07187313 km2 |
人口 | |
• 合計 | 18人 |
• 密度 | 250人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 | |
市外局番 | 052 (名古屋MA)[WEB 6] |
ナンバープレート | 名古屋 |
瑞穂町(みずほちょう)は、愛知県名古屋市瑞穂区の地名。住居表示未実施[WEB 7]。現在、17の小字が設置されている。
地理
後述のとおり愛知郡瑞穂村を前身としているため広大な町域であったものの、各地の町名制定に伴い分離を繰り返し、最後まで残存した区域が別々に所在している[1]。字川澄は名古屋市立大学医学部および名古屋市立大学病院がある同大学川澄キャンパスの敷地、字西藤塚および字山の畑は名古屋市立大学滝子キャンパスの敷地にあたる[1]。
字一覧
瑞穂町とその前身である瑞穂村の小字は以下の通り[WEB 8]。消滅した字については背景色 で示す。
字 | 字 |
---|---|
赤塚(あかつか) | 穴田(あなだ) |
荒田(あらた) | 荒畑(あらはた) |
池側(いけかわ) | 池下(いけした) |
石仏(いしぼとけ)[注釈 1] | 市場(いちば) |
井戸田(いとだ)[注釈 2] | 牛巻(うしまき) |
臼田(うすた) | 内方(うちかた) |
内山(うちやま)[注釈 3] | 上坂(うわざか) |
大畔(おおあぜ) | 太田(おおた) |
大辻(おおつじ) | 大流(おおながれ) |
大平(おおひら) | 奥ノ坊(おくのぼう) |
鍵田(かぎた) | 欠下(かけした) |
欠ノ上(かけのうえ) | カシ揚(かしあげ)[注釈 4] |
御莨(おたばこ) | 甲山(かぶとやま) |
神ノ内(かみのうち) | 上ノ切(かみのきり) |
亀田(かめた) | 枯木(かれき) |
川澄(かわすみ) | 雁道(がんみち) |
北石田(きたいしだ) | 北蛇塚(きたじゃづか)[注釈 5] |
北原(きたはら) | 北前田(きたまえだ) |
北屋敷(きたやしき) | 楠(くすのき) |
光須海道(こすかいど)[注釈 6] | 五反田(ごたんだ) |
小者田(こものた) | 薩摩(さつま) |
佐渡(さわたり)[注釈 7] | 塩田(しおた) |
下内田(しもうちだ)[注釈 8] | 下坂(しもさか)[注釈 9] |
下ノ切(しものきり) | 白羽根(しらはね) |
城ノ内(しろのうち) | 城ノ腰(しろのこし) |
新池下(しんいけした) | 砂間(すあい) |
洲雲(すくも) | 須田(すた) |
膳棚(ぜんたな) | 惣作(ぞうざく)[注釈 10] |
十六ノ下(そろのした) | 高田(たかだ)[注釈 11] |
田光(たこう)[注釈 12] | 竹子(たけこ)[注釈 13] |
勅海道(ちょくかいどう) | 佃(つくだ) |
寺山(てらやま) | 天神(てんじん) |
天神下(てんじんした) | 土市(どいち) |
道徳(どうとく)[注釈 14] | 鳥喰(とりばみ) |
中内田(なかうちだ)[注釈 15] | 中坪(なかつぼ) |
中野(なかの) | 中ノ切(なかのきり) |
中ノ口(なかのくち)[注釈 16] | 中ノ割(なかのわり) |
中牧(なかまき) | 流レ(ながれ)[注釈 17] |
苗代田(なわしろだ) | 西津賀田(にしつかた) |
西ノ割(にしのわり) | 西藤塚(にしふじつか) |
西牧(にしまき) | 西豆田(にしまめた) |
西屋敷(にしやしき) | 花目(はなめ) |
馬場(ばば) | 林(はやし) |
東神手(ひがししんて) | 東津賀田(ひがしつかだ)[注釈 18] |
東ノ割(ひがしのわり)[注釈 19] | 東藤塚(ひがしふじつか) |
東前田(ひがしまえだ) | 東牧(ひがしまき) |
東豆田(ひがしまめた) | 東屋敷(ひがしやしき) |
藤塚(ふじつか) | 二野(ふたの)[注釈 20] |
船原(ふなはら) | 部田(へた) |
堀田(ほりた) | 松山(まつやま) |
南石田(みなみいしだ) | 南蛇塚(みなみじゃづか)[注釈 21] |
南前田(みなみまえだ) | 向畑(むこうばた)[注釈 22] |
村上(みらかみ) | 柳ヶ坪(やながつぼ)[注釈 23] |
柳縄手(やなぎなわて) | 山田(やまだ) |
山の畑(やまのはた)[注釈 24] | 山畑(やまばた) |
柚ノ木(ゆのき) | 横手(よこて) |
六平(ろくへい) |
歴史
町名の由来
1876年(明治9年)に当時の愛知県令安場保和の命名による地名で、明治天皇の1868年(明治元年)の東京行幸の途上において、農民が農事に励む姿をご覧になった際、随行の岩倉具視が稲穂を献上したエピソードにちなむという[1]。
行政区画の変遷
- 1876年(明治9年)3月 - 愛知郡高田村・大喜村・北井戸田村・本井戸田村・本願寺村・本願寺外新田・高田新田村・名古屋新田の合併に伴い、同郡瑞穂村として成立する[2]。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制施行に伴い、愛知郡瑞穂村が改めて発足する[2]。
- 1906年(明治39年)5月10日 - 合併に伴い、同郡呼続町大字瑞穂となる[2]。
- 1921年(大正10年)8月22日 - 合併に伴い、名古屋市南区瑞穂町となる[2]。
- 1927年(昭和2年)6月2日 - 一部が南区桜見町・洲雲町、中区丸屋町・広見町となる[3][4][5]。
- 1928年(昭和3年)4月1日 - 一部が中区広路町となる[1][5]。
- 1930年(昭和5年)
- 1931年(昭和6年) - 南区瑞穂町の一部が南区石川町などに編入される[1]。
- 1932年(昭和7年)9月1日 - 南区瑞穂町字上ノ切・中ノ切の各一部が、太田町3~4丁目にそれぞれ編入される[8]。
- 1933年(昭和8年)4月1日 - 南区瑞穂町の一部が中区瑞穂町に編入される[2]。
- 1934年(昭和9年)7月20日 - 中区瑞穂町が菊園町に編入し、消滅[9]。
- 1937年(昭和12年)10月1日 - 昭和区編入に伴い、同区瑞穂町となる[2]。
- 1944年(昭和19年)2月11日 - 瑞穂区編入に伴い、同区瑞穂町となる[2]。
- 1945年(昭和20年)9月26日
- 1960年(昭和35年)
- 1990年(平成2年)11月5日 - 一部が荒崎町に編入される[1][4]。
- 2012年(平成24年)7月18日 - 字田光の一部が大喜町3丁目・4丁目および豊岡通1丁目にそれぞれ編入される[WEB 9]。
世帯数と人口
2019年(平成31年)3月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[WEB 2]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
瑞穂町 | 10世帯 | 18人 |
人口の変遷
国勢調査による人口の推移
2000年(平成12年) | 82人 | [WEB 10] | |
2005年(平成17年) | 61人 | [WEB 11] | |
2010年(平成22年) | 49人 | [WEB 12] | |
2015年(平成27年) | 26人 | [WEB 13] |
学区
市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる[WEB 14]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる[WEB 15]。
字 | 番・番地等 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 |
---|---|---|---|---|
瑞穂町字川澄 | 全域 | 名古屋市立汐路小学校 | 名古屋市立汐路中学校 | 尾張学区 |
瑞穂町字高田 | 全域 | |||
瑞穂町字下ノ切 | 全域 | 名古屋市立御劔小学校 | 名古屋市立瑞穂ヶ丘中学校 | |
瑞穂町字田光 | 全域 | 名古屋市立瑞穂小学校 | 名古屋市立津賀田中学校 |
施設
- 名古屋市立大学川澄キャンパス・滝子キャンパス
- 昭和税務署
-
名古屋市立大学桜山(川澄)キャンパス
-
名古屋市立大学滝子キャンパス
-
昭和税務署
史跡
その他
日本郵便
- 集配担当する郵便局は以下の通りである[WEB 16]。
町丁 | 郵便番号 | 郵便局 |
---|---|---|
瑞穂町字川澄 | 467-0001[WEB 3] | 瑞穂郵便局 |
瑞穂町字西藤塚 | 467-0801[WEB 4] | |
瑞穂町字山の畑 | 467-0801[WEB 5] |
脚注
注釈
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「石佛」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「いどた」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「内山」(うちた)としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「加シ揚」(かしあげ)としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「きたしゃつか」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「光次海道」(こすかいど)としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「佐渡リ」(さはたり)としている。『日本 町字マスターデータセット』では読みを「さど」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「しもうちた」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「したさか」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「ぞをざく」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「たかた」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「たこを」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「たけのこ」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「どをとく」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「なかうちた」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「なかのぐち」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「なかれ」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「東津田」(ひがしつた)としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「東之割」(ひかしのわり)としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「二タ野」(ふたの)としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「みなみしゃつか」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「むかえばた」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では、読みを「やなかつぼ」としている。
- ^ 1882年の『明治十五年愛知縣郡町村字名調』では「山ノ畑」(やまのはた)としている。
出典
WEB
- ^ “愛知県名古屋市瑞穂区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2017年10月7日閲覧。
- ^ a b “町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)”. 名古屋市 (2019年3月20日). 2019年3月21日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年3月17日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年3月17日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年3月17日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
- ^ 名古屋市役所市民経済局地域振興部住民課町名表示係 (2015年10月21日). “瑞穂区の町名一覧”. 名古屋市. 2017年10月7日閲覧。
- ^ “名古屋市道路認定図”. 名古屋市. 2020年11月20日閲覧。「名古屋市瑞穂区瑞穂町」のページを参考とした。
- ^ 名古屋市役所 市民経済局地域振興部住民課町名表示係 (2013年6月6日). “名古屋市瑞穂区の一部で町名・町界整理を実施(平成24年7月18日実施)”. 名古屋市. 2017年12月26日閲覧。
- ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2005年7月1日). “(刊行物)名古屋の町(大字)・丁目別人口 (平成12年国勢調査) 瑞穂区” (XLS). 2017年10月8日閲覧。
- ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2007年6月29日). “平成17年国勢調査 名古屋の町(大字)別・年齢別人口 瑞穂区” (XLS). 2017年10月8日閲覧。
- ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2012年6月29日). “平成22年国勢調査 名古屋の町(大字)別・年齢別人口 瑞穂区” (XLS). 2017年10月8日閲覧。
- ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2017年7月7日). “平成27年国勢調査 名古屋の町(大字)別・年齢別人口” (XLS). 2017年10月8日閲覧。
- ^ “市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
- ^ “平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
- ^ “郵便番号簿 平成29年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年3月21日閲覧。
書籍
- ^ a b c d e f g h 名古屋市計画局 1992, p. 401.
- ^ a b c d e f g h 名古屋市計画局 1992, p. 806.
- ^ 名古屋市計画局 1992, p. 400.
- ^ a b c 名古屋市計画局 1992, p. 807.
- ^ a b 名古屋市計画局 1992, p. 796.
- ^ 名古屋市計画局 1992, p. 787.
- ^ a b c d e 瑞穂区制施行50周年記念事業実行委員会 1994, p. 605.
- ^ a b c d 瑞穂区制施行50周年記念事業実行委員会 1994, p. 606.
- ^ a b 名古屋市計画局 1992, p. 800.
参考文献
- 『地名学選書 愛知県地名集覧(原題)明治十五年愛知県郡町村字名調』1932年愛知県教育会刊、日本地名学研究所(1969年5月30日)復刻
- 名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。全国書誌番号:93012879。
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、瑞穂町 (名古屋市)に関するカテゴリがあります。
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