特殊環境用とは? わかりやすく解説

特殊環境用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:48 UTC 版)

ロボット」の記事における「特殊環境用」の解説

宇宙空間 宇宙開発においては、その苛酷な環境生命失われるリスクの高さから、自動的に状況判断して行動するロボット重要性高まっている。また火星月の裏側など、無線操縦出来ない環境では、ある程度自己判断能力のある無人探査機開発求められていた。その結果近年では無人火星探査車ローバーのように、自分移動経路判断して探査任務を行うロボット実用化されている。 日本では自国ロケット運搬能力が(生命維持装置含めた人間軌道上打ち上げるのが難しいこともあり、国際宇宙ステーションISS)への物資輸送においては自動的に軌道修正行ったりできるロボット宇宙船無人スペースシャトル)の構想が、国内での宇宙開発における主要方針となっている。他にも国際宇宙ステーションからの緊急脱出機材として一時アメリカで開発進められていた乗員帰還機(CRV)のX-38(Xプレーンシリーズ)は国際宇宙ステーションからパイロット無し脱出地球への帰還ができるよう、完全自動化する構想であった開発中止になったが、一種ロボット宇宙船といえる水中探査自律型無人潜水機」、「遠隔操作無人探査機」、および「レスキューロボット」も参照 未踏領域である深海探査には、多くの国が乗り出している。日本には、最大潜航深度7000メートル世界一無人潜水船かいこう7000」が開発されている。また、小型安価な大量ロボット潜水艦投入しようという計画もあり、海洋資源開発期待持たれている。 深海対応型を含め水中探査ロボット研究・開発多く企業研究者取り組んでおり、東日本大震災時は、東工大などが開発したAnchor Diver 3」、三井造船の「RTV」、米Seamor Marine「seamor-ROV」、米SeaBotix「SARbot」などが遺体瓦礫捜索地形調査などのために使われた。 火山探査 千葉工業大学東北大学筑波大学岡山大学情報通信研究機構NICT),産業技術総合研究所AIST)が火山探査目的クローラ移動ロボットKenaf」を開発している。 原子力事故 アメリカ空軍開発中だった原子力飛行機墜落備えビートル」を試作原子力飛行機計画中止された後は放射性物質を含む瓦礫除去用途変更された。

※この「特殊環境用」の解説は、「ロボット」の解説の一部です。
「特殊環境用」を含む「ロボット」の記事については、「ロボット」の概要を参照ください。

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