特殊用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 14:22 UTC 版)
この雑誌では奇妙な用語が入り乱れて使われたが、中でも代表格が「廃人」である。これは、説明によるとパソコンマニアがその知識や技量を鍛えて、普通に進歩すればついには達人に至るのであるが、その手前で妙な方向へそれてしまったものを指す。ある意味でこの雑誌の方向性をも表す言葉であった。先述のように読者投稿欄もこの名が使われていたし、投稿が掲載されると、廃人シール(「廃人」・「私、壊れてます」などと書かれたシール)がもらえた。クロックアップした上で日本語化したHP95LXに廃人シールを貼ったものがステータスシンボルとしてごく一部で羨望の眼で見られたという。 その他、よく使われた印象的な語に以下のようなものがある。 謎パ〜機:謎のパームトップ機の意。中国などで作られていた様々なパームトップ機の総称で、独自に日本語化などが画策された。 ロードウォリアー:まだ携帯電話も無線インターネットも普及していなかった時代に、それでも手に入る限りの通信機器を使い、それでも駄目なら改造、あるいは自作してまでとにかくどこからでも目的の対象にコンピュータを繋げてしまうことを目指した人々。 ダミアン:ビル・ゲイツのことで、徹底的に攻撃の目標とした。他に「アタマに666の痣がある」「カエル顔の悪魔」などとも。 家庭内遊牧民:自宅内での居場所がなくて、やっと場所を見つけてノートパソコンを広げては、すぐに他の家族に追い立てられる人、あるいはそのさま。 光りモノ:ここではCD-ROM、MO、CD-R、DVDなど光ディスク、光磁気ディスクのこと。とにかく廃人はこういうのが大好きとか。 ホームLAN:家庭内に引くLAN。たまった自作パソコンをつなぎあわせて「1クライアント/マルチサーバ」環境を作ってしまうこと。 余計なお世話:ここではWindows 95の「プラグアンドプレイ」のこと。勝手に色々やり出して、たいていはろくな結果がでないことから。 金太郎飴パソコン:Windows寡占状況の下、メーカー製のパソコンが画一化し、マニアにとってはおもしろくもなんともないものばかりになったのを嘆いた言葉。 電脳パンツ:パンツ同様に肌身離さず身につける電脳機器のこと。主としてHP200LXのシリーズのことを指した。
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