水中探査ロボット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 05:40 UTC 版)
「レスキューロボット」の記事における「水中探査ロボット」の解説
続いて、IRSの副会長で京都大学教授の松野文俊らによる八戸でのロボット「KOHGA」を使った被災体育館の撮影や、田所らによるクインスを使った東北大学の建物調査が行われる中、港湾調査のニーズがあることが分かり、4月19日から23日、宮城、岩手の両県で IRS と 米ロボット支援探索救助センター(CRASAR)合同の水中ロボットによる港湾調査が行われた(海上保安庁も参加)。 この調査では東京工業大学教授の広瀬茂男らが、東京臨海救助隊による水中探査活動の支援を目的として開発した国産の「Anchor Diver 3」を使い、宮城県亘理町荒浜港周辺の海中での遺体の捜索を行った。 また、テキサスA&M大学のロビン・マーフィー教授らのチームは、米Seamor Marine社の「seamor-ROV」や米SeaBotix社の「SARbot(サーボット)」を使い、宮城県南三陸町で海中の障害物の調査をし、岩手県陸前高田市では海中の遺体の捜索を行った。 4月29日〜5月1日までの3日間は、東京大学生産技術研究所の浦環教授(海中工学国際研究センター長)らが、三井造船が開発した遠隔海中探査ロボット「RTV」を使い、岩手県大槌町赤浜沖の海底探索を行い、2遺体と車5台を発見する実績を残した。 2011年7月には、日本財団などのグループも三井造船の水中点検ロボットを使って、被災地の水中調査を行った。漁場の瓦礫や地震による海底地形の変化、これらの漁場や水産資源への影響が調査された。その他、2011年10月22日~26日や、11月9日~11日の被災県沿岸部での行方不明者の捜索などで、カメラを搭載した水中ロボットが投入されている。 水中探査に投入されたロボットAnchor Diver 3(東工大など) RTV (三井造船,1985年から小型水中ロボットを使った水中点検事業を始めている) seamor-ROV(米Seamor Marine) SARbot(米SeaBotix)
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