水中性のもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 23:18 UTC 版)
前脚が鎌になり、捕獲装置になっているもの。 コバンムシ科 楕円形の体に鎌状の前肢、遊泳用の中肢・後肢をもつ、よく泳ぐ昆虫。 コバンムシ - 水草の多い池に生息。体長1cm。 コオイムシ科 楕円形で偏平、鎌状の前肢を持ち、中・後肢は遊泳用。体の後端に短い呼吸管がある。 コオイムシ - 体長2cm。浅い池や湿地に多い。雌が雄の背中に産卵することからこの名がある。 タガメ - 体長6cmを超えるものもある。水際の草に産卵、雄がそれに覆いかぶさって保護する。 タイコウチ科 中・後肢は遊泳にあまり特化していない。呼吸管が長い。 タイコウチ - 体長3-4cm。体は偏平で幅広い。 ミズカマキリ - 体長4cmを超える。体は細長い。 ナベブタムシ科 体は円盤状、渓流に住み、完全に水中生活で、空気を取り入れることを必要としない。 それ以外のもの。 マツモムシ科 体は円柱形に近い。後肢だけが大きく発達、背泳ぎで泳ぐ。 マツモムシ - 体長1.5cm。水面の下にぶら下がるようにして、落ちてくる虫を待っている。つかむとひどく刺される。 コマツモムシ - 体長7mm。水中の中ほどに群れをなして漂っている。 マルミズムシ科 体は短い円筒形。体長2mm位で、水草につかまっており、泳ぐ時は背泳ぎになる。 ミズムシ科 体長は1cmまで。体は楕円形でやや偏平。前肢は短い匙状、中肢はやや長く鉤状で、体を固定するのに用いられ、後肢がオール状に発達する。素早く泳いでは、泥底に体を固定する。この虫はフウセンムシと呼ばれ、子供のおもちゃになる。水槽に水と細かく切った紙を入れ、そこにこの虫をいれると、水底に向かって泳ぎ、底に沈んだ紙切れにつかまる。すると、紙切れは虫の浮力によって水面に浮き上がり、水面に達した虫は再び泳いで水底の紙につかまる。これの繰り返しによって、水中の紙が浮いたり沈んだりを繰り返すのを見て楽しむのである。
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