煉瓦の歴史とは? わかりやすく解説

煉瓦の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 05:57 UTC 版)

煉瓦」の記事における「煉瓦の歴史」の解説

煉瓦建築材料として使用されるようになったのはメソポタミア文明時代からである。チグリス川ユーフラテス川にわたる広大な範囲煉瓦建築発展していった。紀元前4000年からの約1000年間は、乾燥させただけの日干し煉瓦使用されていた。紀元前3000年頃からは、焼成煉瓦使用され始めこの頃には大型建造物外壁仕上げ焼成煉瓦使われている。内部の壁には一番厚い日干し煉瓦使用し焼成煉瓦はそれを保護するために使われていた。紀元前1600年から1000年の間には金型使って表面様々な細工施した焼成煉瓦見られるうになる紀元前700年頃から湿式法用いて焼成されたレンガ多くモニュメント重要な作品作られ始めたその時代にはまだ全ての工程手作業行われていたにもかかわらず広範囲にわたる地域多数使用されており、その生産量は驚くほど多い。 エジプトにおける煉瓦使用した建築物は、メソポタミア文明より後のものであり、エジプトから煉瓦技術地中海沿岸インド中国伝わっていったと考えられている。最も古いピラミッド中には内部の壁に乾燥煉瓦使い外側を石で仕上げてあるものもある。また、その頃エジプト使われていた煉瓦寸法は、現在使用されているものに大変近い。 ヨーロッパでは数世紀間、煉瓦生産技術採砂、準加工乾燥及び焼成方法)はローマより取り入れられてきた。古代ローマでは、建物品質確保するためにレンガごとに製造業者刻印を押すことが義務づけられており、結果的に高い品質維持されることとなった。この刻印制度周辺地域波及し、古い時代レンガ製造地や製造業者特定が可能となっている。煉瓦建築19世紀まではあまり変化遂げず乾燥はそれに適した時期だけ日干しし、焼成野外煉瓦山積みにして作った釜で行われていた。 産業革命によって発動機蒸気による機械)が導入されるようになってから、煉瓦生産技法変わり始めた。この機械導入によって、準加工成形工程機械化させることが可能になり、生産力及び工場設備機械)の作業能率高まったまた、この発動機とりいれ焼成システムによって、生産合理化され同時に熱の消費大幅に減った日本での歴史 飛鳥時代から奈良時代に、磚、塼、甎(せん)と呼ばれる土器建材用いられる平城宮には磚積擁壁(せんづみようへき)と呼ばれる壁や基礎などで用いられていた。また、日干しレンガ作られていた。 日本建物煉瓦生産始まったのは長崎海軍伝習所1855年安政2年開所)で、1861年文久元年落成長崎鎔鉄所建設使われたが、現在のものより薄く、その形から「こんにゃく煉瓦」または作製者の名前から「ハルデス煉瓦」と呼ばれた

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