煉瓦の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 05:57 UTC 版)
水の被害・害虫と耐久性 非焼成煉瓦は、雨や洪水などの水の被害でぬかるみ劣化する。さらに、シロアリも湧くため20-30年程度しか持たない。 大気汚染 インドでは、大気汚染物質の排出の主要原因としてレンガ工場が上げられている(調理30%、レンガ工場15%、車両15%、工業活動15%、野焼き5%)。 森林破壊、砂漠化、二酸化炭素排出 煉瓦を焼く燃料としても、煉瓦の間を埋めるモルタルの原料となる石灰の入手にも燃料を必要とし、二酸化炭素排出、森林破壊の面でも環境破壊が危惧されている。 インダス文明で最大の都市遺跡モヘンジョダロが衰退した理由として焼成煉瓦を多用して砂漠化したという指摘もある。 中国、明代の皇帝が、万里の長城用レンガを焼くために森林破壊を行ったという話もある。 しかし科学の発展で、燃料も原材料も多様化しており、型枠として木材を用いるコンクリート造よりも木材が節約できる場合がある。コンクリートの打ち込み型枠としてブロックを利用し、そのまま取り外さずに躯体として一体化する型枠ブロック工法や圧縮してブロックにする方法も確立され、環境への配慮が行われている。 地震 1906年のサンフランシスコ地震、1933年のカリフォルニア州ロングビーチでの地震被害から、地震が多い地域では使用が避けられる傾向がある。
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