無安打試合にまつわる記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 00:34 UTC 版)
「ノーヒットノーラン」の記事における「無安打試合にまつわる記録」の解説
最初の無安打試合 MLB最初の無安打試合は、1876年7月15日、セントルイス・ブラウンストッキングスのジョージ・ブラッドリーが達成。 アメリカンリーグ初の無安打試合は、1902年9月20日に、シカゴ・ホワイトソックスのニクシー・キャラハン(英語版)が達成した。 達成回数・連続達成記録 通算達成回数で最も多い選手はノーラン・ライアンの計7回。2015年10月4日現在で複数回達成者は37人(継投による達成含む)、3回以上の達成者はノーラン・ライアン、サンディ・コーファックス、サイ・ヤング、ボブ・フェラー、ラリー・コーコラン、ジャスティン・バーランダーの6人。コーファックス、ヤングは完全試合を含む。 サンディ・コーファックスは、4年連続達成の記録を持つ。 ノーラン・ライアンは3年連続で達成している。そのうち最初の年度の1973年は2回達成。また1973年~1975年の3年連続、1990年~1991年の2年連続と2年以上連続を2回記録した。 ジョニー・ヴァンダー・ミーアは、1938年6月11日と6月15日、先発2試合連続の無安打無得点を達成した(ダブルノーヒッター)。MLBでは唯一の例である。 年間個人最多達成回数は2回でジョニー・ヴァンダー・ミーア、アリー・レイノルズ(英語版)、バージャル・トラクス(英語版)、ノーラン・ライアン、ロイ・ハラデー、マックス・シャーザーが達成。ハラデーは完全試合を含む。 MLB全体での年間最多達成回数は近代野球前が1884年の8回(ノーヒッター2回、ノーヒットノーラン6回)、近代野球では2021年の9回。 継投による達成は2015年8月14日現在で37投手により11回記録されている。そのうちヴァイダ・ブルー、マイク・ウィット、ケント・マッカー、コール・ハメルズの4人が単独でのノーヒットノーランも記録。ウィットは完全試合。 初登板(MLBデビュー戦)での達成 1892年10月15日 バンプス・ジョーンズ(英語版) シンシナティ・レッズ 対 ピッツバーグ・パイレーツ (ナリーグ)スコア7-1 近代野球前の記録。1失点でのノーヒッター。 1953年5月6日 ボボ・ホロマン(英語版) セントルイス・ブラウンズ 対 フィラデルフィア・アスレチックス(アメリカンリーグ|アリーグ)スコア6-0 近代野球では初の記録。無安打無得点での達成も初。 両リーグでの達成 ナリーグ、アリーグでそれぞれで達成した投手はサイ・ヤング、ジム・バニング、ノーラン・ライアン、野茂英雄、ランディ・ジョンソンの5人。野茂は1996年(ドジャーズ)と2001年(レッドソックス)に記録している。サイ・ヤング、ジム・バニング、ランディ・ジョンソンは完全試合を含む。 完全試合から継投によるノーヒッター達成に変わった例 1917年6月23日のボストン・レッドソックス対ワシントン・セネターズにおいて、レッドソックス先発のベーブ・ルースが先頭打者に四球を与えた後に審判に対する抗議で退場となり、代わってマウンドに上がったアーニー・ショア(英語版)が9回終了まで無安打無得点に抑え達成した。なお、1991年に記録見直しが行われるまで、この試合はショアによる完全試合という扱いであった。 6投手の継投による達成 2003年6月11日のインターリーグの試合で、ヒューストン・アストロズはロイ・オズワルト、ピーター・マンロー(英語版)、カーク・サールース、ブラッド・リッジ、オクタビオ・ドーテル、ビリー・ワグナーの6投手を継投してニューヨーク・ヤンキースを無安打無得点に抑えた。 2012年6月9日のインターリーグの試合では、シアトル・マリナーズはケビン・ミルウッド、チャーリー・ファーブッシュ、スティーブン・プライヤー、ルーカス・リットキー、ブランドン・リーグ、トム・ウィルヘルムセンの6投手を継投してロサンゼルス・ドジャースを無安打無得点に抑えた。 9回まで両チーム無安打無得点試合 1917年5月2日のシンシナティ・レッズ対シカゴ・カブス戦で、レッズ先発のフレッド・トニー(英語版)とカブス先発のヒッポ・ボーンが9回まで互いに無安打無得点。10回にボーンが2安打1失点で敗戦投手となり、トニーが延長10回を無安打無得点で抑えた。 無安打試合を達成しながら敗北 1964年4月23日: ヒューストン・コルト45's 0対1 シンシナティ・レッズ。コルト45'sのケン・ジョンソンが無安打試合を達成も敗戦。 1967年4月30日: ボルチモア・オリオールズ 1対2 デトロイト・タイガース。オリオールズはスティーブ・バーバー(英語版)、ステュ・ミラー(英語版)の継投で無安打試合を達成も敗戦。 マイナーリーグ、9回まで27奪三振で達成 1952年5月13日: ロン・ネッチアイ、マイナーリーグD級のブリストル・ツインズ対ウェルチ・マイナーズの試合で記録。振り逃げを含んでの達成。 この他、1990年7月1日、ニューヨーク・ヤンキースのアンディ・ホーキンス(英語版)がシカゴ・ホワイトソックス戦で8回無安打に抑えながら、0対4で敗戦した試合がある。ホームのホワイトソックスが勝利し9回裏がない試合だったため、公式の無安打試合となっていない。この試合のホワイトソックスの4得点は、無安打チームが挙げた得点としてはMLB最多である。
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