湯浅町文化福祉センター(旧館)
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「湯浅町立図書館」の記事における「湯浅町文化福祉センター(旧館)」の解説
湯浅町立図書館の旧館の建物は、湯浅郵便局として1957年(昭和32年)に建てられたもので、鉄筋コンクリート構造一部鉄骨補強の2階建てで、敷地面積は1,315.80 m2、建築面積は472.12 m2、延床面積は849.92 m2である。直接郵便局から図書館へ転用されたわけではなく一度、湯浅町文化福祉センターとして利用されていた。湯浅町立図書館は文化福祉センター2階の一角に設けられていたが、改修により図書館主体の施設に生まれ変わった。 改修時の設計はスタジオハルピン、施工は中平建設が担当した。総工費は1億2900万円。設計に当たっては指名プロポーザルが実施され、スタジオハルピンが選定された。実施設計の段階では小・中・高校生、公募で選ばれた町民、高齢者、団体の代表者とのワークショップを開催して住民の意見を集約し、「みんなの図書館」とすることを目指した。 図書館の立地する湯浅地区は重要伝統的建造物群保存地区に選定されており(図書館に転用するときは選定に向けた活動中)、スギの集成材を用いた縦格子を外観に設置して古い町並みと調和するように工夫している。この格子は耐震ブレースの目隠しの役割も持っている。元の建物から開口部と腰壁を撤去し、広くなった開口部にアルミサッシを入れ、乳白色のフィルムをガラスに貼っている。こうした外観は「行灯」をイメージしたものである。 旧館の館内の構成 階床面積(m2)施設主な部屋2階 419.76 老人憩いの家 談話室、交流室・舞台、ギャラリー、トイレ 湯浅町立図書館 学習室、研修室 1階 430.16 閲覧室、児童コーナー、受付カウンター、事務室、閉架書庫 老人憩いの家が2階部分に併設されている。図書の荷重の観点から、図書館の主要機能は1階に配置し、2階には学習室と研修室を設けている。入り口から入ってすぐのところに紀州材を用いた曲面の書架があり、新着雑誌などが置かれている。この書架のカーブに沿って進むと児童コーナー、閲覧室の順にたどり着く。
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