海の一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 07:08 UTC 版)
ソル・カプラ・セイリオス 先代海王の末子。影船七番艦に乗って帰都し、しきたりに則った海王の選定を求める。年少の時、ファンに一度負けたことがある。アレア・モスをもって、他の2人とは器が違うと言わしめた。王海走に(真偽はともかく、公式には)勝利し、新たな海王となる。ファンの器量・実力・運に少々劣等感を持っており、それが彼の思考・行動に様々な影響を与えている。帝都近海決戦ではファンの策による演技のため、ディアブラスより右腕を斬られる重傷を負うが、生還。ロナルディア戦後はファンに海王の位を譲り、隠居した。「ファンに勝ちたければ味方になる事だ。そうすれば一度は勝てる」と語ったという。統武四十年没、享年69。 スクラ三姉妹の長女ライエを娶り、ロナルディア戦前に長男を授かる。後にこの長男とファンの長女が結婚し、その子がファンの跡を継いで海王となった。 マルキュリ・オ・スクラ ソルの副官。“氷の懐剣(アイスダガァ)”の異名を持つ。スクラ三姉妹の兄。王海走後、新海都近衛兵長となる。ソルと共にファンを騙し討ちしようとしたが、ジンに命懸けで防がれ、アグナの銛で死亡。 ライエ ソルの下で働くスクラ三姉妹の長女。八番艦の海都脱出の際、裏で妹達と共に脱出に手を貸した。後にソルの妻になり、彼の子を身篭る。スクラ三姉妹はソルの乳兄弟でもある。 エールラ スクラ三姉妹の次女。王海走の際にある役回りを引き受ける。弓矢の技量に優れ、ジン亡き後彼の代わりとして影船八番艦の乗組員となる。その件からか、当初ニッカからは八番艦乗員とは認められていなかったが、後にマリシーユ・ビゼンの言もあり、正式な乗組員となる。 ロナルディアとの戦いが終結した後は、ニッカの妻となり一子をもうけた。 グリスロウ(グリス) スクラ三姉妹の三女。後にトーマ・ソムと結婚。2子をもうける。 イルカノ・ジバステン 海都近衛艦隊司令。海将としての力量は一族でも屈指の男。帝都近海決戦ではソルと共に重傷を負う。 ジト・サントニウス 北インガルナシオ艦隊海将。元海都近衛艦隊司令。堅物とも揶揄されるほど命令に忠実な男だが、その器量も一級。 ナルドロフ・ヴェザ 影船一番艦艦長。 ザンチャオ・ナウト 影船二番艦艦長。 グルミア・アフレイル 影船三番艦艦長。王海走の際、ソルを乗せて走った。 アレア・モス 影船四番艦艦長。影船の艦長たちの中でも最も操艦が上手い一人といわれる。 クラ・ミグナム 影船五番艦艦長。 イバト・ルタ 影船六番艦艦長。海王選定の儀で唯一ファンを支持する。アレア・モスと並ぶ操艦技術を持ち、ライバル視されている。 ギジン・ドラル 影船七番艦艦長。海王選定以前からソルを支持する。 レグルス・マリキ・セイリオス 先代海王。嵐に遭い、旗艦コル・セイリオスと共に沈んだ、とされている。ファンの父親であることが後に判明する。 カノープ・カフ・セイリオス 先代海王の長子。フェルカドによって傀儡の海王として擁立される。善人ではあるものの、凡人。 フェルカド・ルーナ・セイリオス 先代海王の第二子。エギアとともに海の一族を支配すべく策謀を巡らす。王海走後、母親と共に強制的に隠居(=幽閉)させられる。ソルが台頭するまで、アレア・モスなどからはそれなりの器と見られていた。 エギア・アルガマス 海都近衛兵長。フェルカドと組み、海の一族を支配すべく策謀を巡らす。王海走後、マルキュリに殺害される。 ウォルカ・ベアス 新しく任命されたサナル艦隊海将。若い頃から何をやらせても一番、といわれた男。部下を駒としか思わず、少しのミスも許さない。その割には実戦経験が少なく、ファンにも指摘されている。それが仇となり、部下の信望を失い、最期はアグナの銛によって絶命。 ヴィナン・ガルー ウォルカの前任のサナル艦隊海将。戦上手で知られ、自身も戦好きを公言する。ソルに解任されたが、後に復帰。 オブキン・パベル 影船クルー、ジンの父親。長老部にいたが、フェルカドの陰謀により、辺境サナル海へ飛ばされる。ジンの死後、再び現役に戻り、八番艦にてジンの当直(ワッチ)を担当する。 デプリ・ソム 影船クルー、トーマの父親。オブキン同様長老部にいたが、辺境へ飛ばされる。 ウラニス・セグノ 影船副船長、ハルバードの妻。八番艦の海都脱出の際、リーダー格となって海都に閉じ込められた影船クルーたちを救い出し、その罪で一時幽閉される。その後、ファンが反乱を起こした際もハルバートとファンを信じている。 ウルキ 海都一の刀工。トゥバンのために剣を作った。トゥバンのために「斬れる事より、まず折れぬ事に重きをおいた」ために質が落ちるかもしれないとしたが、トゥバンはそれでも十分という。大陸一の兵法者の剣を打てたことを感謝している。 アヌアビス・プロシオン 初代大海帥。300年ほど前起きた海の一族の存亡を賭けた大海戦の際、海王に代わって一族を率いた。その栄誉を称え、海戦が起きた海域はアヌアビス海と名づけられた。 ノルハナ・スクラ マルキュリ、スクラ三姉妹の母親。ソルの乳母。ソルが18歳の時に亡くなる。
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