活動拠点の拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:46 UTC 版)
「マルセル・マルソー」の記事における「活動拠点の拡大」の解説
「沈黙の芸術」を世界中に浸透させるため、1955年にはアメリカでデビュー。ニューヨークでの大絶賛を受けて、より大きな会場でのパフォーマンスが行われた。ライブ・パフォーマンスは南米、アフリカ、オーストラリア、中国、日本、東南アジア、ロシア、ヨーロッパでも賞賛を受け、2006年まで精力的にワールドツアーを続けた。 テレビにも進出し、最初のテレビでのパフォーマンス出演となった「Max Liebman Show」はエミー賞を受賞。1973年のBBCの『クリスマス・キャロル』(ディケンズの作品)ではスクルージ役で登場した。また自身の番組『Meet Marcel Marceau』も持っていた。 1967年のジェーン・フォンダ主演の映画『バーバレラ』ではピング教授役をこなし、1976年のメル・ブルックス監督作『メル・ブルックスのサイレント・ムービー』(Silent Movie)では、映画の中で唯一のセリフ(「Non!」)をしゃべる本人役で出演している。また1989年のクラウス・キンスキー監督・脚本・主演のイタリア映画『パガニーニ』にも出演している。他に『Paint It White』(タイトルはローリング・ストーンズの楽曲『黒くぬれ/Paint It, Black』のパロディ)というマルセル自身の体験をもとにした低予算映画が進行していたが、共演していた幼少時代からの友人が撮影中途で死去したため完成には至らなかった。 作家としては、子供向けに『Marcel Marceau Alphabet Book』『Marcel Marceau Counting Book』というアルファベットと数字の本を出版。1966年には詩とイラストが中心の本を、また『Bipの物語』(1976年, fr:L'histoire de Bip, en: The Story of Bip)およびイラストの本などを出版した。 1978年にはパリに自身が主宰するパリ国際無言劇学校(École Internationale de Mimodrame de Paris)を創設。1996年には無言劇の振興のためのマルソー財団をアメリカ合衆国に設立した。 1995年、歌手・ダンサー・振付家であり自身もマイムを行うマイケル・ジャクソンとHBOで公演を行う構想があったが、実現には至っていない。
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