活動停止以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:01 UTC 版)
2000年頃より、インターネットオークションにて、disaster009の名義で(途中より、自称「娘」に管理が委託される)、CD-R10枚組の音源が出品される(当時、1セット10万円という非常に高価な物であった)。未発表の音源が大量発掘されたことや比較的音質が良かったこともあり(これ以前もブートレグや個人録音の音源などが出回ってはいたが、量、音質ともにこれほどの物はなかった)、ファンの間では大きな話題となる。その後、売れ行きが良かったのか、何度か再出品され、さらに別の音源も出品された。最終的に、7セットが確認されている(つまり、CD-R70枚分)。これらはファンの間では「D音源」と呼ばれている。出自については不明だが、disaster009氏自身は、「ラリーズに関係した物として、封印されていたオープンリール音源をラリーズフリークに解放したい」と語っており、自身が裸のラリーズ関係者であるとしている。もっとも、ファンの間ではこの声を疑問視する向きもある。 2001年頃より、Univiveと言う謎のレーベルから、高音質の未発表音源が断続的に(2012年頃までか?)、リリースされる。レーベル自体は正体不明だが、海外のサイトなどによると日本で生産された物とされている。内容は一部、前述の「D音源」と重複するが、音質はこちらの方が良い(実際、ライナーノーツに同じマスターテープを使用していることやリミックスにより音質が向上していると明記されている)。また、一部の音源に関してはそれまで全く出回ったことのないものであったという。こちらの音源の出自に関しても、極めて珍しい音源が含まれていたことやその音質の良さなどから、水谷本人が関わっているのではないかと噂されていた。またこれらに作品に関しては、公式版ではないが、ブートレグとも言い切れないという非常に曖昧な位置づけとなっていた。(後に、晩年の水谷から連絡を受けていた久保田麻琴により、水谷自身のブートレグへの関与は一切否定された。) 「D音源」とUniviveの音源が出回って以降、すさまじい数のブートレグ(と思われる物、とわざわざ断る理由は後述)が出回るようになる。それらの大半は「D音源」とUniviveの音源を基にした物で、中にはコピーのコピーのコピーであったり、既出音源をただただ切り貼りしただけの粗悪品も多く含まれている(そうした物の多くは音質の劣化も著しい)。ただし、中にはごくまれに全く未発表と思われる音源がリリースされたこともあり、状況は混沌としていた。さらにそうした状況をややこしくしていたのは、こうしたブートレグとしか思われない物がなぜか大手インターネット通販サイト等でも平然と売られていたという事実である。一般的な流通状況からは考えにくい事態が起こっていたのは紛れもない事実である。 2015年10月、JOJO広重が自身のブログで、水谷から電話があったことを明かした。前後して、複数の関係者から、水谷は元気であり、裸のラリーズの活動を再開する意志を持っているとの証言が語られたが、その後具体的な動きはなかった。 2020年6月24日、タワーレコードが運営する音楽情報ブログ、「Mikiki」に久保田のインタビュー記事が掲載。この中で、久保田が最近、水谷と電話で語り合ったことを告げている。音楽評論家の松山晋也による取材によって、この「最近」が2019年夏であることが判明。 2021年9月2日、高橋ヨーカイが誤嚥性肺炎のため死去。69歳没。
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