法令関係・デザインなど
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 00:54 UTC 版)
「日本の救急車」の記事における「法令関係・デザインなど」の解説
日本の救急車の走行 東日本大震災後、仙台に到着した他道県からの支援車列 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 消防法施行令第44条で救急車は「救急自動車」と表記され、特種用途自動車の緊急自動車の形状例示では「救急車」と表記されている。道路交通法施行令第13条では緊急自動車の指定を受けることができる自動車として「国、都道府県、市町村、関西国際空港株式会社、成田国際空港株式会社又は医療機関が傷病者の緊急搬送のために使用する救急用自動車のうち、傷病者の緊急搬送のために必要な特別の構造又は装置を有するもの」を挙げている。車体の色は道路運送車両法で白色と定められ、横に赤色のラインが引かれているのが一般的であるが、青色 又は黄緑色 のラインが引かれている車両もあるなど、ラインの色やデザインは地方自治体ごとに異なる。例えば、札幌市消防局の場合は色帯を「Sapporo」の頭文字である「S」をモチーフに変形させたものや大阪市消防局 を含む一部の地方自治体では、赤色のラインが無い車両もある。車両上部に赤色警告灯(側面や後部に補助警告灯として高輝度LEDを用いたものが設置されている)やスピーカー、消防無線機などを備えている。 デザインは所属・隊名の他に、スター・オブ・ライフや消防本部または市町村章のマーク、オリジナルキャラクター、火災予防や救命講習の呼びかけなど、多種多様である。車両前部に“救急”の表示を左右反転させ鏡文字にしている車両があるが、走行中の一般車両が後方から接近する救急車をバックミラーで容易に認識させるためで、ヨーロッパ などで一般的である。空港近くの消防署・出張所に配置されている救急車に、空港構内へ進入して航空機のすぐ近くへ接近するために、空港構内専用のナンバープレート「ランプパス」を登録した車両もある。 サイレンは、1970年(昭和45年)に現在の「ピーポー」音電子サイレンに切り替える際に運輸省へ道路運送車両の保安基準適合を照会した法令上正式なサイレンである。近年では、交差点進入時などで補助警告音として使用されるモーターサイレンに代わり、ピアース 音付サイレンアンプを装備する車両が増えているが、日本では法令上、正式なサイレンに認定されておらず、公道での単独吹鳴は違法 となるため、正規の「ピーポー」音と同時吹鳴する仕組みになっている。
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