水上特攻の研究とは? わかりやすく解説

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水上特攻の研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:16 UTC 版)

特別攻撃隊」の記事における「水上特攻の研究」の解説

詳細は「四式肉薄攻撃艇」を参照 陸軍船舶司令部司令官であった鈴木宗作中将が、陸軍中央航空特攻本格的に検討され始めた1944年4月ごろに「陸軍海上交通重要性認識すべき」と考え、敵の輸送船団大打撃与えるためモーターボート改造して攻撃してはと構想した鈴木がこの構想持ったのと同時期に大本営陸軍部肉薄攻撃開発検討始まっていた。1944年4月27日陸軍兵器行政本部肉薄攻撃開発命令下され肉薄攻撃艇の名称は「四式肉薄攻撃艇」と決定したが、情報秘匿のため正式名称伏せられ四式連絡艇」と称され頭文字をとって「マルレ」とも呼ばれるようになった開発1944年5月姫路市新設され第10陸軍技術研究所開発進められたが、海軍特攻艇「震洋」の開発進んでいるとの情報知った船舶司令部司令官鈴木は、開発責任者内山技術中佐開発加速命じ内山はそれに応えわずか2週間設計終え試作艇が作られた。しかし、開発時点では「マルレ」は海軍の「震洋」とは異なり初めから体当たり攻撃前提特攻ではなくあくまでも肉薄攻撃艇であり、敵輸送艦近く爆雷投下して退避するという運用想定していたが、試作艇でデモンストレーションをした結果爆雷爆発して生じ大きな水柱どうやって回避すべきかという問題浮上した開発命じた大本営Uターンして避けるべきと主張したが、技術陣の方から「それは机上の空論だ、体当たりしたほうが戦果確実だ」との反論がなされ、結局技術陣の主張通り海軍の「震洋」と同様も体当たり可能な設計とすることとした。しかし、投下体当たりいずれも選択できるよう、操縦者ハンドルを引くか、ペダルを踏むと搭載されている250kgの三式爆雷投下され爆雷抱いたまま体当たりする艇首設置している棒で爆雷安全ピン外れ海中落下し7秒後に爆発するようにセットされていた。しかし、体当たりの際には搭乗員マルレの舵を固定し水中脱出することとなっており、その前提大本営採用許可したが、実戦では脱出せずにそのままマルレと体当たりする搭乗員多かったマルレ開発開始とほぼ同じ時期1944年5月香川県豊浜訓練開始され、後に小豆島にも訓練施設設けられた。1944年8月には訓練受けた搭乗員によりマルレ運用する部隊陸軍海上挺進戦隊編成された。1個戦隊100隻のマルレ編成され特攻艇の搭乗員100名の他に整備班医務班警備艇警護する重機関銃装備した歩兵部隊など900名の大所帯となった編成され海上挺進戦隊アメリカ軍侵攻予想されるフィリピン30戦隊送られた。しかし、海軍の「震洋部隊同様に海上輸送中にアメリカ軍潜水艦により第11、第14戦隊が海没するなど、フィリピン到着前に多大な損害被った

※この「水上特攻の研究」の解説は、「特別攻撃隊」の解説の一部です。
「水上特攻の研究」を含む「特別攻撃隊」の記事については、「特別攻撃隊」の概要を参照ください。

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