歴史種類とは? わかりやすく解説

歴史・種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 20:24 UTC 版)

クロコダイル (機関車)」の記事における「歴史・種類」の解説

"クロコダイル"の名称は最初に1919年から1927年製造されスイス国鉄のCe6/8II形とCe6/8III形に対して用いられた。これらの機関車は急曲線の多いルツェルン~チアッソ間のゴッタルド線で運用されたものである電動機車体装荷されているが、急曲線のあるアルペンルートトンネルでも通過出来るように柔軟性確保するため、2つ動力ユニットピボット軸を中心として運転室変圧器が跨ぐ連接式の構造により急曲線通過容易にしている。これらの機関車一般的にはスイス クロコダイル或いはSBB クロコダイル呼ばれ1980年代まで運行されたほか、現存する機関車今でも歴史的機関車として運行されている。 スイス国鉄Ce6/8II形電気機関車 スイス国鉄Ce6/8III形電気機関車 非常に類似した1089形(独)と1189形(独)(後の1100形)機関車オーストリア連邦鉄道にも存在し、オーストリアン・クロコダイルと呼ばれるオーストリア連邦鉄道1100形電気機関車 スイスオーストリア標準軌仕様クロコダイル電気機関車についで良く知られクロコダイル機関車は、レーティッシュ鉄道(RhB)のGe6/6I形であり、「レーティッシュ・クロコダイル」の愛称を持つ。それらの何両は動態保存されて旅客列車牽引しており、多忙期に貨物列車牽引している。ベルニナ鉄道(後にレーティッシュ鉄道合併)は「ベルニナのクロコダイル」の愛称を持つクロコダイル形式のGe4/4 182形1両を製造しており、現在でも運転可能で、歴史的機関車として保存されている。 レーティッシュ鉄道Ge6/6I形電気機関車 レーティッシュ鉄道Ge4/4 182電気機関車 狭軌軌道をもつ2社の鉄道会社クロコダイル愛称をもつ電気機関車所有している。例えば、マッターホルン・ゴッタルド鉄道では「ツェルマットクロコダイル」として知られるHGe4/4形を動態保存している。一方、イヴェルドン-サンクロワ鉄道は、Ge4/4形21号機を所有している。それらの機関車どちらも連接ではなく鉄道ファンからは「偽物クロコダイル」の愛称呼ばれている。 マッターホルン・ゴッタルド鉄道HGe4/4形電気機関車 ドイツE93(独)、E94形(独)電気機関車はしばしば「ドイツクロコダイル」と呼ばれている。また、広くて短い鼻のため「アリゲータ」とも呼ばれている。ドイツ国営鉄道東ドイツ国鉄)では254形、ドイツ連邦鉄道西ドイツ国鉄)では194形(194.5形)として使用されたほか、オーストリア連邦鉄道でも1020形電気機関車として活躍したドイツ国営鉄道E94形電気機関車 オーストリア連邦鉄道1020形電気機関車 フランス国鉄初期の交流電気機関車であるBB12000形を始めとするシリーズは、チィオンヴィル(en:Thionville) - ヴァランシエンヌ(en:Valencienne)間の鉄鉱石輸送利用されたが、それも「クロコダイル」の愛称呼ばれていた。 フランス国鉄CC14000形電気機関車 フランス国鉄CC14100形電気機関車 クロコダイル機関車インドでも使用された。それらの機関車はWCG-1形であり、1928年からボンベイ(現ムンバイ)(Bombay) - プネー(Pune)間で使用されていた。それらの機関車は、すべてインド広軌(5フィート6インチ =1676mm)に対応するように製造された。最初10両はスイス・ロコモティブ・アンド・マシン・ワークス(Swiss Locomotive and Machine Works)で製造された。イギリスバルカン会社は、この路線のために31両以上のサンプル組立てたインド国鉄WCG1形電気機関車 連接式ではないが、日本では国鉄EF13形電気機関車がクロコダイルスタイルだった。ただ戦時設計のため強度に難があり、戦後国鉄EF58形電気機関車から転用された箱型車体更新されていた。

※この「歴史・種類」の解説は、「クロコダイル (機関車)」の解説の一部です。
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