歴史とプログラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 06:00 UTC 版)
「サイモン&シュスター」の記事における「歴史とプログラム」の解説
サイモン&シュスターは、リチャード・L・サイモン(英語版)とマックス・シュースター(英語版)によって1924年1月2日に設立された。同年4月10日に発売された最初の出版物は、鉛筆付きのクロスワードパズルの本であった。この出版社は当初、こうしたパズルブックで大きな成功を収めたが、時間の経過とともに、さまざまな書籍を扱う有名な出版社に発展した。 S&Sは積極的な広告と新しいマーケティング戦略も商業的成功に寄与した。また売主に未販売本の代金を補償した最初の出版社でもある。 1939年、同社はペーパーバックを市場に投入した最初のアメリカの出版社となった。子会社のPocket Booksは、特にこの目的のために創設したものである。こうした革新的活動は、書籍取引に革命を引き起こしたといえる。 1944年にデパート関係の大物マーシャル・フィールド(英語版)がこの出版社を買収したが、1957年彼の死後に創業者のサイモンとシュースターは投資家のレオン・シムキン(Leon Shimkin)とジェームズ・M・ジェイコブソン(James L. Jacobs)の援助で会社を買い戻した。1958年、若いマイケル・コーダ(Michael Korda)が出版社で働き始めて、翌年編集長となり、2006年までこの役職を務めた。 1975年にコングロマリットのガルフ+ウエスタン(英語版)に売却され、この時期多数の小規模出版社の購入により事業は着実に拡大した。1994年、現在はパラマウント・コミュニケーションズ(Paramount Communications)として取引されているコングロマリットが、2006年1月1日の時点で、CBSコーポレーション(旧Viacomの法的後継)とバイアコム(旧名を使用し続ける新しい会社)の2つの新しいグループに分割され、分割以来サイモン&シュスターはCBSコーポレーションの一部であるが、2019年12月以降はパラマウント・グローバルの傘下にある。 S&Sとその子会社は、2016年のデータで、毎年約2000冊の本を出版している。2000年にスティーヴン・キングの『ライディング・ザ・ブレット』(Riding the Bullet)の電子版を独占的に販売する契約で話題をさらった。2013年から電子ブックの公共図書館での貸し出しの実験を始めた。 2020年11月25日、ドイツの世界的メディア企業グループのベルテルスマンは、グループ傘下で米国に本拠を置く大手出版社ペンギン・ランダムハウスによる、サイモン&シュスターの買収を発表した。 プレスリリースによると、ペンギン・ランダムハウスのサイモン&シュスター社買収額は21億7,500万ドルである。ベルテルスマンはサイモン&シュスター社の買収により、グループにとって第2位の規模の米国市場における地位の強化を意図している。規制当局の承認を得ることが前提となるが、ペンギン・ランダムハウスによる買収は2021年中に完了する予定。
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