櫛鱗(しつりん、英: ctenoid scale)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:02 UTC 版)
「魚類用語」の記事における「櫛鱗(しつりん、英: ctenoid scale)」の解説
薄く、後部表面(露出面・自由面)に多数の小棘がある鱗。小棘の発達程度は種や部位によってさまざまである。イットウダイ(イットウダイ科)、ソコダラ類(ソコダラ科)、スズキ(スズキ科)、イサキ(イサキ科)、マダイ(タイ科)、カナガシラ(ホウボウ科)などにみられる。小棘の発達が悪いものを特に有毛鱗(ゆうもうりん、英: ciliated scale)という。
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櫛鱗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:46 UTC 版)
櫛鱗は円鱗に似ているが、外側または後部の縁に沿ってcteniiと呼ばれるギザギザ又は小棘がある。これら小棘があるため、この鱗はざらついた質感である。これらは一般的にスズキ目みたいに鰭棘のある魚に見られる。この鱗には殆ど骨が含まれず、水酸アパタイトと炭酸カルシウムを含む表層と、主にコラーゲンからなる深層とで構成されている。他種の鱗でのエナメル質が、表面上の隆起およびcteniiに縮減したものとなっている。 櫛鱗 ペルカ属の櫛鱗は外側の端(画像では頂部)にギザギザがある このスズキ目メギス科の魚は、触るとザラつく小棘のある櫛鱗である 頭が大きく尾が細い深海魚Cetonurus crassicepsから採取された例のように、小棘の大きさは部位で異なることもありうる 様々な魚の櫛鱗(一般的にはスズキ目で見られる) ハゼ マゴチ クロホシマンジュウダイ フエフキダイ タイリクスナモグリ 櫛鱗は他の表皮構造と同じくプラコードから派生したもので、独特の細胞分化がそれらを外皮系から生じる他の構造とは別物にさせている。その発達は魚の側線に沿って尾鰭付近で始まる。発達プロセスは表皮と真皮の間に線維芽細胞が蓄積して始まる。コラーゲン線維は真皮層で組織化を始め、それがミネラル化の開始をもたらす。鱗の周囲がまず成長し、重なり合う層が一緒にミネラル化する際に厚さ(の成長)が続く。 櫛鱗はさらに3種類に分類可能である。 鱗の縁にギザギザと突起が生じるもの(Crenate)。 鱗全体に小棘が生じるもの(spinoid)。 鱗上にある小棘が鮮明な構造のもの(True ctenoid)。 大部分の硬骨魚類は櫛鱗である。一部のカレイ目では、目のある側が櫛鱗で目のない側が円鱗となっていたり、オスが櫛鱗でメスが円鱗という種もいる。
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櫛鱗(しつりん、ctenoid scale)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:37 UTC 版)
「魚類」の記事における「櫛鱗(しつりん、ctenoid scale)」の解説
円鱗に似ているが、一端に小棘を有することで区別される。櫛鱗は小棘の違いからさらに crenate、spinoid、ctenoid の3つに分けられる。スズキ、サバ、マダイなどに見られる。
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