楽器とデジタルシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 09:36 UTC 版)
「エンソニック」の記事における「楽器とデジタルシステム」の解説
1985年、エンソニックはサンプラーのミラージュで楽器市場に参入。1695ドルというこの時代のサンプラーにしてはかなり安価な値段で販売。 その後、ウェーブテーブル方式のシンセサイザーであるESQ-1を発売。1987年に日本に子会社を設立。 エンソニックのシンセサイザーの特徴は使いやすく、 特徴のある太い音である。ミラージュの販売後、すべての製品に同じシーケンサー、 高品質なエフェクター、ストレージ用のディスクドライブやRAMカードが搭載されていた。 1988年、 ディキシー・ドレッグスの限定版プロモーションCD Off the Recordに参加。バンドはEPSとSQ-80を使用。 90年代初頭、低価格な製品であるSQシリーズを販売。 ラインナップはSQ-1 (61鍵), SQ-2 (76鍵) 、SQ-R (ラックマウント)。 その後、32音バージョンを発売。 続いて販売したTSシンセサイザーは昔のVFXシリーズを彷彿とさせながらもポリフォニー、エフェクトエンジン、サンプルローディング機能の改善、音源を強化した。DPシリーズのエフェクターラックマウントは、並列処理とレキシコンのエフェクターと同等のリバーブプリセットが搭載されていたが、高価だった。 これらの強みにもかかわらず、初期のエンソニックの製品は、 品質の悪いキーボード(Mirage DSK-8)、電源ユニットの不備 (初期のESQ-1)そして、機械的な問題 (EPSのポリプレッシャー・キーボード)のように信頼性と品質の問題に苦しんでいた。 そのため90年代初頭から中期まで、 製品の信頼性の改善に多くの努力が注がれていた。90年代中期から後期に掛けて、会社はワークステーションのコンセプトを一新。そしてSQシリーズに変わる低価格製品は販売しなかった。 最終的に、競合製品が物理モデル音源のような最新の技術を取り入れる一方、エンソニックは古い技術を再利用した新製品が多かったため、90年代後半の市場指向に合わなかった。その間、 後述するパソコン用のサウンドカードに沢山のエンジニアリングと会社のリソースを集中させた。
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