松本波田道路
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松本波田道路(まつもとはたどうろ)は、長野県松本市島立と同市波田石原間で事業化されている、全長5.3 kmの自動車専用道路である。1996年(平成8年)度に事業化され、1999年(平成11年)3月15日に都市計画決定された。松本ICの南側にあたる島立地区に設置される松本JCT(仮称)で長野自動車道から分岐し、波田地区で工事中の渋滞対策道路(県道で、国道158号のバイパスとしての位置づけ)と接続する予定である。 この区間はアクセス道路の問題と地元住民の反対により整備が遅れている。アクセス道路については2車線で整備することが決まっていたが、田中康夫知事が1.5車線に計画を変更したのち、村井仁知事により再び2車線で整備する計画に戻された。2013年12月、国土交通省関東地方整備局長野国道事務所が島立・新村・和田・波田の各地区で地元町会長などに対し説明会を開催した。2014年(平成26年)1月からは地権者ら地元住民対象の説明会を開き、理解を得られれば地質調査や測量を始める方針とされた。この計画については、渋滞解消や観光資源の有機的な接続といったメリットの反面、優良な農地や景観を失うとする住民の反対意見が併せて報道されている。 2018年(平成30年)4月、松本市は松本JCT(仮称)と波田IC(仮称)の間に、新村IC(仮称)と和田IC(仮称)を、地元自治体が整備・維持管理をになう追加インターチェンジとして設置する方針を発表した。今後は設置に向け、国や県と協議を進めるとのことである。 以後、用地測定が終了している波田・新村地区について国が本格的な用地交渉に着手し用地取得を進め、境界に畦畔や仮用排水路・馬入れ等の設置作業を実施した。また、和田・島立地区についても2020年(令和2年)度に用地取得、橋梁下部工事を開始するとの方針が示された。 2021年(令和3年)には地元説明会での意見と要望等を踏まえ、1月中旬から本線工事に着手されており、建設が進められている。
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