東北新幹線八戸開業(2002年)まで
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「国鉄583系電車」の記事における「東北新幹線八戸開業(2002年)まで」の解説
1988年3月13日ダイヤ改正 青函トンネル開通によるダイヤ改正で「はつかり」の一部は函館駅まで延長されたが、これには485系のATC-L搭載車が充当され、本系列は従来からの青森までの列車のみに充当された。 このほか、間合い運用で津軽線青森 - 蟹田の普通列車に充当された。これは、2002年まで本系列を使用した唯一の定期普通列車運用であった。また、ダイヤ改正後は臨時列車として「あけぼの」にも投入された。 1990年3月10日ダイヤ改正 津軽線での運用が終了。なお、同年8月31日からは新たに急行「津軽」に充当された。 1990年9月1日より山形新幹線の第一期工事が始まったことで仙山線経由に変更され、それに伴う電気機関車付替えの省力化が目的である。 1992年7月から1993年9月の間は485系に車種変更されたものの1993年12月1日の定期運転終了まで運用された。 1993年12月1日ダイヤ改正 前述の「津軽」のほか、長年充当されていた「ゆうづる」「はつかり」の定期運用から離脱。一方で、1988年以降1往復のみ充当されていた「はくつる」は2往復となり、東日本最後の本系列定期運用となった。 翌1994年12月3日をもって1往復減、さらに24系客車へ変更となり青森所属車による定期列車運用は消滅した。 残存車両のうち9両編成×3本について、1992年度から1993年度に下記更新工事を受け波動用車両として臨時列車や団体列車に充当された。ドアエンジンを交換。 客室窓の2重窓構造を1枚窓とし、ブラインド方式からプリーツ式カーテンに交換。 洗面所は従来の3箇所から2箇所としスペースを拡大。湯水混合栓・自動センサー付き蛇口を取付けたユニット洗面台とし、照明器具等も交換。 サロ581形は以下のリフレッシュ工事を施工。座席を無段階リクライニング機構内蔵のバケットタイプシートに交換。 天井を吊り構造とし、間接照明を採用。 荷物棚に読書灯を設置。 2000年以降は以下の理由で急速に廃車が進行した。 車両そのものの老朽化。 E751系新製により臨時「はつかり」での運用削減。 2002年の東北新幹線八戸開業時点では9両編成2本と増結用中間車6両の計24両のみとなったが、後述する15両が転出したほか残存したモハネ583・582-83・94・98・サハネ581-46・52・サロ581-32の9両も翌2003年に廃車となり、青森運転所は1968年以来35年にわたる本系列の車両基地としての歴史を閉じた。
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