未来 (短歌結社)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/19 06:53 UTC 版)
『未来』(みらい)は、日本の一般社団法人「未来短歌会」(理事長・大辻隆弘)が発行する月刊の短歌結社誌であり、1951年に創刊された。編集発行人は大辻隆弘、運営委員長は中沢直人[1]。アララギ系の歌誌の一つ。未来短歌会は日本を代表する短歌結社の一つであり、700名を超える会員が所属している[2]。
選者
大島史洋、大辻隆弘、佐伯裕子、道浦母都子、山田富士郎、加藤治郎、池田はるみ、中川佐和子、笹公人、黒瀬珂瀾、紀野恵、田中槐、高島裕、飯沼鮎子、江田浩司。以上、2025年3月時点[2]。
歴史
- 初代選者は、近藤芳美、岡井隆、河野愛子、細川謙三、後藤直二、金井秋彦、石田比呂志、川口美根子。
- 創刊40周年記念『「未来」と現代短歌:アルバムと年表による40年』刊行。
- 1992年(平成4年) - 1993年(平成5年)-
- 1993年(平成5年)- 9月号と10月号に「500号記念:未来歌集」を掲載。
- 1994年 - 米田律子、選者に加わる。
- 1995年(平成7年)- 以降、飯沼鮎子、大滝和子、大辻隆弘、小林久美子、紺野万里、さいかち真、高島裕、田中槐、恒成美代子、中川佐和子等が編集委員に加わる。
- 2001年2月 - 発行所を近藤芳美方から東京都中野区東中野に移転。岡井隆が発行人となる。
- 2001年8月 - 吉田漱死去。
- 2002年(平成14年)- 1月号から3月号を「600号記念号」と称して発行。
- 2003年 - 10月号より佐伯裕子、山田富士郎、加藤治郎が選者に加わる。
- 2004年 - 4月号より道浦母都子が選者に加わる。6月号をもって細川謙三が選者を退任。
- 2005年 - 9月号をもって近藤芳美、12月号をもって金井秋彦が選者を退任。
- 稲葉峯子、桜井登世子が選者に加わる。
- 2006年6月 - 近藤芳美死去。
- 2006年9月 -「近藤芳美をしのぶ会」を東京神田の学士会館にて開催。12月号をもって後藤直二が選者を退任。
- 2010年 - 1月号をもって川口美根子が選者を退任。
- 2月号よりさいとうなおこ、池田はるみ、大辻隆弘が選者に加わる。
- 2011年7月 - 「未来」創刊60周年記念大会を東京一ツ橋の如水会館にて開催[4]。
- 2012年 - 10月号より笹公人、黒瀬珂瀾が選者に加わる[5][6]。
- 2013年 - 一般社団法人未来短歌会となる。12月号をもって稲葉峯子が選者を退任。
- 2014年 - 10月号より中川佐和子が選者に加わる。
- 2016年 - 10月号を「777号記念号」として発行。
- 高島裕が12月に未来短歌会へ復帰。合田千鶴が12月号まで表紙画を担当。
- 2017年 - 9月号をもって桜井登世子が選者を退任。
- 2018年 - 1月号から紀野恵が選者に加わる。
- 2020年 - 6月号から田中槐と高島裕、11月号から黒木三千代が選者に加わる。
- 2020年7月-岡井隆の逝去に伴い、大辻隆弘が編集発行人に就任。
- 2021年6月-「岡井隆をしのぶ会」を東京ステーションホテルにて開催。
- 2023年 - 8月号をもって黒木三千代が選者を退任。9月号から飯沼鮎子、江田浩司が選者に加わる。
- 2024年 - 6月号をもって、さいとうなおこが選者を退任。
主な誌面構成(2025年3月現在)
- 作品[7]
- 月集
- 新集
- ニューアトランティス
- ニューアトランティスopera
- 未来広場 みらい・プラザ
- 選者欄
- 「聲のさざなみ」道浦母都子 選
- 「月と鏡集」佐伯裕子 選
- 「無何有の郷」山田富士郎 選
- 「彗星集」加藤治郎 選
- 「かつて門」池田はるみ 選
- 「抒情の奇妙な冒険」笹公人 選
- 「陸から海へ」黒瀬珂瀾 選
- 「花かがり集」中川佐和子 選
- 「フムフムランド飛地」紀野恵 選
- 「フェルミの海」田中槐 選
- 「文机集」高島裕 選
- 「青鳩集」飯沼鮎子 選
- 「草影集」江田浩司 選
- 「青羅集」大島史洋 選
- 「夏韻集」大辻隆弘 選
- その他
- 書評
- 時評
- アンソロジー(X月の未来から主題に関連した歌を集めたもの)
- 「X月新集を読む」「ニューアトランティスX月を読む」「ニューアトランティスoperaX月を読む」「X月集を読む」(主に外部の歌人による歌の感想・批評)
- 「工房月旦」(主に会の歌人による歌の感想・批評)
- 今月の歌(表紙裏) (外部の歌人の歌集と短歌数首を取り上げる)
- 歌会だより
主な行事
- 大会
- 新年会
- 批評会・関西批評会
- 歌集批評会
- 未来賞:未発表作品二十首を会員より公募し、選者を中心とした選考委員の合議により決定される
- 未来評論・エッセイ賞:誌上に掲載された評論・エッセイから選出される
- 未来年間賞:各選歌欄の中から、一年を通じて優れた作品を発表した者に授賞される
未来に参加していたことのある歌人
脚注
- ^ "『未来』の現在."未来公式サイト. 2025年3月22日閲覧
- ^ a b "未来短歌会 入会案内."未来公式サイト. 2025年3月22日閲覧。
- ^ 以下、大島史洋"『未来』の歴史."を参照未来公式サイト. 2025年3月22日閲覧
- ^ 週刊俳句 Haiku Weekly 2011年7月24日
- ^ 【笹短歌ドットコム】2012年6月14日
- ^ 未来短歌会・黒瀬珂瀾選歌欄のご案内 - しづかに羽をこぼす毎日
- ^ "未来最新号."未来公式サイト. 2025年3月22日閲覧
- ^ 未来1977年7月号,1979年11月号
- ^ 未来1990年
- ^ 未来1991年11月号,1993年2月号
- ^ 未来1995年9月号,1997年10月号
- ^ 未来2004年6月号 146ページ 岡井隆の文より
外部リンク
- 未来短歌会
- 未来短歌会 - YouTube - YouTubeチャンネル
「未来 (短歌結社)」の例文・使い方・用例・文例
- 会社の未来はどうなるかわからない状況にある
- 私には約束された未来がある
- 我々は子どもたちにより良い未来を築くために精一杯努力すべきだ
- 未来は過去の上に成り立つ
- 私の未来の運命は今日の私の行動の結果ということになる
- 未来を予知する
- 未来を予言する
- 人類の未来を憂える
- 輝かしい未来がわれわれを待ち受けていると信じよう
- 暗い未来を予示する
- 未来を予言する能力
- 少年たちはそれぞれ未来への夢をもっている
- バラ色の未来
- 未来は決して予測できないということだ
- だれにも未来などわかりはしない
- 未来の展望を持つ
- 大人が、未来に夢を持つ
- ゲーム産業の未来に、誰もが希望を持っていた
- 皆さまに、私たちとともに祝い、未来の衝撃吸収技術の奇跡を共有していただきたいと思います。
- 未来の不透明な性質
- 未来_(短歌結社)のページへのリンク