最後の月牙天衝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:34 UTC 版)
藍染との最終決戦を前に手にした力。天鎖斬月と融合、自らを月牙と化することにより、崩玉で完全覚醒した藍染を上回るほどの強大な力を身につける。これにより藍染は一護が自分よりも更に上の次元に至っていると悟った。しかし一度発動させたら死神としての能力、霊力全てを失う代償も伴っているため、「最後」には死神としての最後という意味が込められている。一時絶大な力を手にするも代償として霊力を失う点で、滅却師最終形態に酷似している。発動時の一護は黒髪のロングヘアー(一護の祖先でもある滅却師の始祖・ユーハバッハに似ている)となり、口から上半身にかけて青灰色の包帯を纏った姿に変貌し、瞳の色も真紅に変わる。 最後の月牙天衝修得直後の一護は、断界での数ヶ月もの時間の経過のためか身長、髪の毛も若干伸びている。また天鎖斬月の鍔の形状が鋭角的になり、柄尻の鎖が伸びてむき出しになった右腕に巻きつき黒い包帯状のもので固定されて右腕と一体化している。その時には周りの者達には一護に霊圧を感じなくなり、一護自身のポテンシャルも以前とは比較にならないほど上昇しているが、当初藍染はこれを自らの霊圧を棄てて、それを身体能力を増強するための力に変換したと洞察していた(実際は一護の実力が藍染のそれとは別次元のレベルに至っていたため、感知できなかった)。 短期間かつ突発的に手にした完全虚化までの力と異なり、長時間を掛けた修行を課せられており、藍染が断界内で「拘突」を破壊したことで断界内で2000時間ものタイムラグが生じたことによって断界での修行が実現した。修得の鍵を聞き出すために精神世界での天鎖斬月との長きに渡る戦いを展開し、自らが天鎖斬月の刃を受け入れたことによって、天鎖斬月から最後の月牙天衝の意味を聞き出し修得した。 この技で一護が死神と持ち前の霊力を失う際は、断界で起きた時間が逆流して激痛と共に意識を失う第一段階(死神の力の消失)、残った霊圧で目覚めた後の第二段階(霊力消失)のプロセスを踏んでいる。アニメでは第一段階を迎えても死神の力はすぐには消失せず、完全消失の時期は不確定となっており、【卍解】の使用によって若干の変調を来たすようになる。 技「無月(むげつ)」 上記の姿に変貌後、右手に刀状の霊圧を発生させ振り下ろすことで発動させる。周囲を闇に鎖す程の巨大な漆黒の斬撃を発生させる技。
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