完全虚化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:34 UTC 版)
刀剣解放第二階層時のウルキオラに敗れ再起不能となった際、織姫の助けを求める声に呼応するように、内面も虚に近い状態に変貌した一護の姿。破面における帰刃に相当する形態と思われるが、帰刃と違い斬魄刀は消失しない。変貌後はウルキオラを打ちのめす程の大打撃を与えたが、ウルキオラの捨て身の攻撃がきっかけとなり元に戻った。その際、胸に空いた孔は超速再生により塞がっている。基本的に自分の意志で元に戻る事は出来ず、今まで角を切り落とされる事で元に戻っている(『劇場版BLEACH 地獄篇』では完全虚化になった際、僅かに一護の意思が残っている)。 外見は2本の角と仮面紋のついた仮面、白い肌、胸の孔と虚により近くなっており、髪も長髪に変化。その姿は一護に取り込まれた改造虚・ホワイトに酷似している。内面は仲間を含む他者の言葉は通じない、自分が敵と判断した者には味方であろうと攻撃を開始する、深手を追った相手にも容赦はしないと一護の意識は残されておらず完全に獣同然と化している。戦闘力も通常の虚化を遥かに上回り、別次元の実力差があった刀剣開放第二階層のウルキオラを逆に圧倒するほどの異常な力を見せている。原作では響転でウルキオラの背後をとる以外の方法でウルキオラのスピードについていっている描写はないが、アニメ版ではスピードに優れている石田が目で追いきれないほどの超高速戦闘をウルキオラと繰り広げた。一護の死神の力はその誕生時から虚の力と融合したものであったため、この姿こそが一護の死神の力の本質ともいえる。 この形態はウルキオラ戦が最初で最後の登場であり、以降暫く登場しなかったが、真の斬月を入手後、少し違う形で再登場した。 地獄篇では、強大な力を発揮するこの完全虚化が物語のキーとなっている。 技「虚閃(セロ)」 角の先端から放つ。その威力は虚化形態での月牙天衝を遥かに上回っており、ウルキオラの黒虚閃を簡単に打ち消してしまうほどの威力を持っている。色は深紅。原作ではウルキオラに対して2回使用した。その後3発目を石田に放とうとしたが、ウルキオラの不意討ちで角を落とされたことで未遂に終わる。地獄篇においては絶対に断ち切れないとされる咎人の鎖を難なく破壊する程の力を見せた。 技「響転(ソニード)」 破面の高速移動能力。原作ではこの技で2回もウルキオラの背後をとった。ウルキオラが自身の探査回路(ペスキス)をすり抜けられたという事から、瞬歩ではなく響転と判断した。 能力「チェイン」 天鎖斬月の柄頭の鎖と一護が霊圧で繋がっており、離れた所にある場合でも引き寄せることができる。原作では一度だけ使用。
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