曹操の親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 06:12 UTC 版)
卞玲瓏(べん れいろう) 声:田中敦子 曹操の側室だったが、丁美湖の離縁後に正室となる。歌妓の出身で曹操に出会う以前は董卓の愛人だった。若い頃から「皇帝を産む」という野望を抱く。曹騰の葬儀の際に地下室で曹操と激しく交わりながらその野望を告白し、自分を孕ませてくれるように頼んだ。後に実子曹丕が帝位につく。歳を重ねた頃にはかつての怜悧で野心に溢れた様子は消え、懐が広く、他の夫人の子にも分け隔てなく愛情を注ぐ賢夫人として穏やかに後宮を取り仕切っている。 曹昂(そう こう、字・子脩) 声:諏訪部順一 曹操の長子。母は劉夫人。母の死後は丁美湖に育てられる。優しい性格で、天文の才を持つ。宛城で張繡と賈詡により曹操が奇襲された際、星を見て自分の天命を知り、曹操救出のため青州兵を率いて駆けつける。その苛烈なまでの戦いぶりを見た曹操は曹昂に己の天命を託そうとしたが、逆に曹昂の犠牲により自らが生き残る結果となり、悲嘆に暮れた。 曹丕(そう ひ、字・子桓) 曹操の子。母は卞玲瓏。容姿は青年時代の曹操に似る。曹操が拘り続けた漢中を鶏肋と切り捨てるなど、怜悧・冷徹な性格として描かれる。曹操の後継者として家督を継ぐが、彼の目指すものは「奸雄の類の住めぬ世」で父のそれとは大きく異なる。圧倒的な存在である父・曹操に囚われることの愚かさをよく理解しており、彼に対してコンプレックスを見せることはなかった。 曹彰(そう しょう、字・子文) 曹操の子。母は卞玲瓏。曹丕の弟。勇猛だが熱くなりやすい性格。猛獣と格闘できたという正史のエピソードに基づき、孫権が飼う虎の仁と戦い、その心臓を手刀の一撃で抉り出した。曹操からは「黄鬚(きひげ)」と呼ばれている。曹植とは仲が良い。 曹植(そう しょく、字・子建) 曹操の子。母は卞玲瓏。曹丕、曹彰の弟。純朴な性格で感性的な詩を詠み、奇抜な服装と酒を好む。曹丕の妻である甄姚に想いを寄せ、その想いを曹丕に感づかれたかのような描写もある。天性の詩才は曹操を越え、さらに天下の戦と政の大局を読む才をも有する。当事者間では互いにどうとらえているのかは描かれなかったが、曹操の後継者の地位を巡り、曹丕との間で派閥争いがあった。 曹休(そう きゅう、字・文烈) 曹操の甥。曹仁・曹洪とは血縁だが、曹操と血の繋がりはない。漢中攻めで初登場。優秀だがまだ若く、呉蘭・雷銅に隙を突かれそうになった所を曹洪に助けられ注意を受ける。
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