曲線・勾配
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:47 UTC 版)
当初の大江戸線は回転型モーターによる「小型地下鉄」規格を採用する予定であったことから、最初の開業区間の光が丘 - 練馬駅間における曲線半径は本線 160 m 以上(側線 80 m 以上)、本線の最急勾配は 35 ‰ 以下(側線は 45 ‰以下)の建設基準となっていた。実際の光が丘 - 練馬間における、最急曲線は半径 165 m 、最急勾配は練馬春日町 - 豊島園間の 32 ‰ となっている。光が丘 - 高松車庫間の入出庫線(側線)では、最急曲線は半径 82 m 、最急勾配は 42 ‰(光が丘駅→高松車庫地下1階部)である。 ただし、大泉学園方面への延伸を見越して、大泉学園方面へ向かうB線の本線は、光が丘駅から高松車庫の入出庫線をアンダーパスする部分までトンネルが構築されており、この場所に下り 35 ‰ の勾配がある。 1988年(昭和63年)12月に鉄輪式リニア地下鉄方式(同時に台車はセルフステアリング(自己操舵)台車となる)の採用となり、以降の開業区間(練馬 - 新宿間および環状部)の曲線半径は本線 100 m 以上(側線 80 m 以上)、最急勾配は 55 ‰ 以下の建設基準となった。環状部については、最急勾配47‰、最小曲率半径100mとなっている。工事認可時の国土交通省による普通鉄道構造規則では、リニアインダクションモーター推進方式による列車のみ運転する線路の勾配は最大で60‰と定められていたため、基準の範囲内となっている。 カーブが多くトンネルが狭い特性から騒音が大きい。2020年には新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)対策で窓を一部開放したためさらに騒音が大きくなり、東京新聞の調べでは落合南長崎駅 - 中井駅間で120デシベルを記録した。
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