旧別宮・旧摂社
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『真清探桃集』(江戸時代中期)で挙げる旧別宮4社・旧摂社2社。 旧別宮・旧摂社一覧 節内の全座標を示した地図 - OSM節内の全座標を出力 - KML 表示 三明神社(旧第一別宮) 祭神:本宮荒魂 別名「印珠宮」「三明印珠宮」。『真清探桃集』とともに『真清田神社縁起(古縁起)』でも別宮に挙げる。本宮西側の鎮座とされる。現在は境内摂社三明神社として本宮本殿の裏手に鎮座。 七代宮(旧第二別宮) 祭神:国狭槌尊、豊斟渟尊、埿土煮尊、沙土煮尊、大戸之道尊、大苫邉尊、面足尊、惶根尊、伊弉諾尊、伊弉冉尊、本宮魂 別名「天神社」。『真清探桃集』とともに『古縁起』でも別宮に挙げる。楼門・勅使殿の間の西方で、東面して鎮座した。現在は境内末社天神社として摂社服織神社東側に鎮座。 両神明社(旧第三別宮) 『真清探桃集』は別宮とするが『古縁起』は別宮としない。東西神明社から成る。西神明社 祭神:天照大神 別名「神戸神明」。楼門外の西脇に鎮座。別名の「神戸」は、鎮座地付近に神職が多く住したことに由来する。現在は境外末社神明社として本宮の南西に鎮座(北緯35度18分23.91秒 東経136度48分1.95秒 / 北緯35.3066417度 東経136.8005417度 / 35.3066417; 136.8005417 (境外末社:神明社(旧第三別宮のうち西神明社)))。 東神明社 祭神:天照大神 別名「浜神明社」。本宮東方に鎮座。別名の「浜」は、昔は浜辺だったという伝承に由来する。倭姫命による天照大神の遷幸地(元伊勢)の1つと伝える。現在は境外末社浜神明社として鎮座(北緯35度18分23.65秒 東経136度48分26.01秒 / 北緯35.3065694度 東経136.8072250度 / 35.3065694; 136.8072250 (境外末社:浜神明社(旧第三別宮のうち東神明社)))。 両天王(旧第四別宮) 『真清探桃集』は別宮とするが『古縁起』は別宮としない。東西天王社から成る。西天王社 祭神:大物主神、須佐之男神命 別名「大神天王」「大神社」。本宮西方に鎮座。『真清探桃集』は式内名神大社「大神神社」に比定するが、有力視はされていない。現在は境外末社大神社として鎮座(北緯35度18分31.50秒 東経136度47分27.86秒 / 北緯35.3087500度 東経136.7910722度 / 35.3087500; 136.7910722 (境外末社:大神社(旧第四別宮のうち西天王社)))。 東天王社 祭神:日本武尊 別名「花祇天王」「御免野天王」「大石社」。本宮東方に鎮座。天正年間(1573年-1593年)初め頃に一宮城守護社としてその鬼門の位置に移したという。現在は境外末社大石社として鎮座(北緯35度18分20.20秒 東経136度48分28.96秒 / 北緯35.3056111度 東経136.8080444度 / 35.3056111; 136.8080444 (境外末社:大石社(旧第四別宮のうち東天王社)))。 山王神社(旧摂社) 祭神:大己貴命 『真清探桃集』は摂社とするが『古縁起』では四所別宮の1つとする。新八幡宮と一対に、楼門前西脇に東面して鎮座した。古絵図では境内に本殿・拝殿・三重塔が描かれている。その創建は、天台宗系神宮寺の勢力の強さが背景に指摘される。天正年間(1573年-1593年)に社殿が崩壊し、廃社となった。 新八幡宮(旧摂社) 祭神:応神天皇 別名「白旗新八幡」。『真清探桃集』は摂社とするが『古縁起』では四所別宮の1つとする。山王神社と一対に、楼門前東脇に南面して鎮座した。古絵図では境内に本殿・拝殿・鐘楼・末社が描かれている。大正元年(1912年)に境内末社神明社に合祀。
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