日本経済との関係
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田中秀臣は著書『AKB48の経済学』(2010年)において、当時日本の音楽市場での影響力を増しつつあったAKB48のビジネスモデルを分析し、AKB48は不況下にも強い「デフレカルチャー」のひとつだという説を提唱した。 2000年代以降のCD不況の中、J-POPのアーティストはコンサートで収益金を確保するスタイルが主流になり、入場料金は高額になりがちであった。これに対し、AKB48の劇場公演のチケットは一般的なアーティストのライブに比べれば、はるかに安価に設定されており、また写真集をはじめとする関連商品の価格も相場より低めに設定されている。これは収入の低い若者のアイドルオタクにターゲットを絞ったマーケティング戦略であるという。 また、AKB48のメンバーの多くがブログやTwitterを開設しており、ファンはそれをチェックするという形で、事実上出費の伴わない消費を行っているが、これもデフレ文化の典型として解釈できる。同時に、文化経済学に関する著書のある経済学者タイラー・コーエンが「心の消費」と呼んだ金銭を移動させることのない非経済的活動のひとつとも捉えられるという。 金子勝は、AKB48のビジネスモデルは低価格路線の維持のために、低賃金労働で従業員を搾取するユニクロの経営手法と類似しており、デフレ経済を定着させるものだと批判している。これに対して田中はそもそもアイドル市場は日本経済に影響を与えるほどのスケールではなく、結果と原因を取り違えている。つまりAKB48の経営手法がデフレーションを生むのではなく、デフレーションという経済状況に適応するために生まれたのが、AKB48の戦略であると反論している。 これに関連して、田中は『日本経済復活が引き起こすAKB48の終焉』(2013年)において、アベノミクスを通じた日本経済の復調により、デフレ経済が解消されインフレーションになればAKB48の人気は後退する、あるいは終焉を迎えるのではないかとの見方を述べている。
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日本経済との関係
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中華民国と日本とは、実効統治する台湾がかつて日本領であったなど歴史的に関係が深く、地理的に近いことから、貿易をはじめとした経済的交流が非常に緊密である。その象徴として、台北の台北国際金融センタービルは日本の熊谷組を中心としたJV(共同事業体)が施工しているほか、日本の新幹線の信号・車両技術を導入した台湾高速鉄道(台湾新幹線)も南港(台北市)〜左営(高雄市)間に運行中である。多くの日本企業が進出しているだけでなく、中華民国の企業も日本に進出するなど、経済的交流は年々強まっている。工業団地に日本企業を積極的に誘致を続けている他にも、中華人民共和国に日本企業が進出する際に、台湾企業と組むケースが多くなっている。 2018年現在、日本は台湾にとって2番目の輸入元であり輸出先では4番目の貿易相手国である。
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