日本経済および経済政策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/08 01:00 UTC 版)
『今よりマシな日本社会をどう作れるか』(2013)は、塩沢が日本経済および日本経済の今後のあり方について語った初めての本である。題材をアベノミクスにとっているが、多くの関連書と違い、アベノミクスへの賛否よりも、それが出てきた学問的背景(リフレ派がなぜ実質利子率に固執するのか、など)を説明している。 本書の塩沢の基本的認識は、現在[いつ?]の日本をデフレと呼ぶべきでなく、物価が安定しているというものである。リフレーション政策に頼ることなく、物価を安定させながらも、経済を成長させる道があると説く。医療・介護・保育・教育など、潜在的需要を顕在化させるための制度設計を提唱している。一種の大きな政府論であるが、福祉社会論ではなく、今後可能な経済成長の新しい姿を描いている点が従来にない新鮮な議論となっている。
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