日本における旧車の年代別分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 03:30 UTC 版)
「旧車」の記事における「日本における旧車の年代別分類」の解説
低年式車両は、時間の経過と共に現在進行形であり、旧車専門誌各誌や販売業者も車両による扱いや状況が統一されていない。理由として絶えず時間が進行して、各車モデルチェンジ等で同名車両も増えて、いつの年代の車をどの年に見て判断するかによっても内容は年数によって分類がかわっていく。つまり、経済的な原則により、通常の量産車が一般的に流通する中古車となってから、時間の経過によって、ある時期から専門店以外では見かけなくなり、マニアしか注目しなくなることでクラシックカーや旧車の扱いとなる。そもそも低年式車=旧車=クラシックカーとするならば、興味のない人から見れば、すべての古い車が旧車となりうる。 特定車種を一例に挙げるなら、例えば日産・スカイラインの場合には、初代(ALSI系)から順に、2代目(S50系)、3代目(C10系・ハコスカ(愛スカ))、4代目(C110系・ケンメリ)、5代目(C210系・ジャパン)、6代目(R30系・ニューマン/鉄仮面)、7代目(R31系・7th)、8代目(R32系・超スカ)と、1990年代前半までで区切っても8世代分のモデルが存在する。1989年頃は初代からケンメリまでが旧車と呼ばれ、ジャパンはまだ旧車と呼ばれなかった。しかし1999年頃にはジャパンはほぼ旧車として扱われるようになる。さらに2010年現在ではR31もR32も旧車扱いされるようになり、高速有鉛デラックス2016年4月号においては生産時期がR33スカイラインと同一の1993~98年であるST200系カリーナEDに対し「ネオクラシック」とする記述が見られた。つまりこの例だと、製造より20年から30年程度の時間の経過が旧車と見なされる条件ということになってくる。R31、R32を旧車と見なす若い世代から見れば、もう初代などはすでに「旧車」を通り越して「クラシックカー」の範疇に入る。逆に年配の世代から見れば、旧車と呼べるのは1960年代までだと言う意見もあるだろうし、年代別で分けた方が良いと言う意見もある。しかし今度は年代別では1969年度末デビューの車の場合、1970年代に入ってからの生産車が多いが、その車はどうするのかなど、デビュー年のみの判断で1960年代扱いするのか、あくまで1車両ごとの年式にこだわるのか(初期モデルのみ)、1979年式や1989年式など年代末に初期生産された車は同様な問題をかかえてくる。 従って、特に法的な分類や規則、明確な規制はない上に、世代による捉え方が違ってくるのは当然で、解釈も各人違うと推定されるが、専門誌各社や販売業者では、年代分類は過去、既に明確化された年代車両もあり[要出典]、日本のマス・ベースに沿って下記に一例として年代別に分類した。旧車は今後さらに変化していく為、微妙な世代年代はゾーン別としている。 チューニングカーにおいては、ベース車両としてよく使われるかどうかで決まるパターンもありうる。分かれ目の一例として、スカイライン(HR30系、DR30系、HR31系、HR32系、HCR32系、HNR32)、日産・シルビア(S12系、S13系)、トヨタ・スープラ / セリカXX(A60系、A70系)、マツダ・RX-7(SA22C系、FC3S系、FC3C系)などが挙げられる。
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