改正の要点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 15:16 UTC 版)
冠位十九階で上下で分けられていた花・山・乙の大小各冠に、中を加えて上中下と分け、花を錦と変えた。また最下位の立身を分割して2階にしたので、あわせて7階が増えた。新しい位は大錦上、大錦中・大錦下・小錦上、小錦中・小錦下・大山中・小山中・大乙中・小乙中・大建・小建の12で、その他は以前からの名称・位置づけのままである。大きな改正ではない。数を増やしたのは、この間の官制整備によって官職が増え、上下関係が複雑になったためと考えられる。
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改正の要点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/09 07:11 UTC 版)
十九階の制定は、冠位十二階が七色十三階冠に改まってからわずか2年後のことである。同じ事件が史料によって異なる年代で記録されていたためにおきた重出と見る説もないではないが、2年おきの改正が実際にあったとみるのが普通である。冠の色と服についての規定は『日本書紀』にないが、十三階制のものを引き継いだと考えられる。 改正の眼目は階を増やすことにあり、錦を花、青を山、黒を乙に改称してそれぞれ上下に細分した。前史として、十三階制が従来の十二階を六、七階分に圧縮したことがある。背景には官職の数が増え、十三階の冠位では不足をきたしたのがその背景にあると考えられている。また、階級を多くすれば、功績に応じて昇進させるという場面が増えることになる。 冠位の名は階数を増やしたところだけ改めている。前の冠位と区別しやすくするためであろう。また、字画を簡略にしたのは、文書に記すときの手間を省くためかもしれない。史料によっては花を画数が比較的多い「華」と記すものがあるが、出土木簡に見える字はもっぱら画数が少ない花のほうである。
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