小乙中とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 小乙中の意味・解説 

小乙中

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 21:20 UTC 版)

小乙中(しょうおつちゅう)は、664年から685年まで日本で用いられた冠位である。26階中23番目で、上は小乙上、下は小乙下である。

解説

天智天皇3年(664年)2月9日の冠位二十六階で、以前の小乙上小乙下の間に挿入されて設けられた[1]

天武天皇14年(685年)1月21日の冠位四十八階で、冠位の命名方法が一新したときに廃止された[2]

小乙中の人物

日本書紀』に小乙上と小乙下の授与例はあるが、小乙中の例はない。鎌倉時代に編まれた『塵袋』には、天武天皇6年(677年)に尾張国葉栗郡で小乙中の葉栗人麿が光明寺を建立したとある[3]。『皇大神宮儀式帳』には「小乙中の久米勝麻呂」とある。

脚注

  1. ^ 『日本書紀』巻第27、天智天皇3年2月丁亥(9日)条。新編日本古典文学全集版『日本書紀』3の262-263頁。
  2. ^ 『日本書紀』巻第29、天武天皇14年正月丁卯(21日)条。新編日本古典文学全集版『日本書紀』3の444-445頁。
  3. ^ 9世紀前半の『尾州記』から引く形で書かれる。吉野裕訳『風土記』346頁。

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小乙中」の関連用語

小乙中のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小乙中のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小乙中 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS