操縦器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:22 UTC 版)
「鉄人28号 (架空のロボット)」の記事における「操縦器」の解説
鉄人は小型の操縦器(リモコン)によって操縦される。ある程度の命令の範囲内での独立稼働が可能な自律思考回路も備えてはいるが、格闘戦や災害救助活動時等の精密で多様な判断が必要な場面では目視操縦が基本である。小型で簡素な割に多彩で幅広い操縦方法と、強力な操縦電波と大きな有効範囲、操縦の精密性と正確性は鉄人本体以上に価値があり、後年では鉄人本体より操縦装置の仕組みをほしがったスパイ団も登場する(にせ鉄人事件)。負傷した大塚署長やニコポンスキーでも片手で操縦できる簡易な操縦性は便利な反面、操縦機が盗まれた際は敵が鉄人を簡単に悪用できる危機を生む事になった、不乱拳博士に至っては、ものの数分で奪った鉄人の操縦方法を調べてみせ、レクチャーされた黒覆面団の首領は、すぐに鉄人を使って正太郎に追い打ちをかけた(ブラックオックス)。 つまるところ、この操縦器さえあえば「誰でも強力な鉄人の力を運用できる」ので、鉄人自体が犯罪の中心になる場合が多く、誕生初期は鉄人の強力な力を狙った犯罪者の事件が二重三重で複雑な絡み合いをみせる事になる。これは鉄人自体が犯罪を呼び込んでいる状態で、大塚署長のもと警察の管理下に置かれる結果に繋がったと考えられる。(これらの構図は魔人や精霊付きの魔法のランプ、魔法の壷の争奪戦に近しい)後年は科学技術が進んだ所為で鉄人以上のロボットが作られるようになった為か、鉄人自体が犯罪の元凶になることが激減し、警察が対処できない武装した犯罪者あるいは、ロボット犯罪や特殊な事例(巨大アリ事件・光る物体事件)等に対する切り札として用いられる事が多くなる。実働は金田正太郎への協力要請という形らしく、自衛隊や政府からは警視庁の大塚署長経由で正太郎宛に鉄人出動要請が来る場合が多い。これはなぜか?(連載中、アニメ化にあたって金田博士等の設定が加味された為か)鉄人の所有権が正太郎に移っており、リモコンと鉄人は正太郎邸に置かれ、正太郎が個人で鉄人を運用するようになった為と見られる。ただし原作完全版では明確な設定に至る描写は見られず、他の再編集ないしアニメ版の設定と混同、踏襲されていると思われる。 原作版ではリモコンのダイアルを回して操縦するが、白黒アニメ版では原作ではアンテナにあたる操縦レバーを動かして操縦するように変更された。海外版では、ダイヤルの方を鉄人側に向ける描写がある。 原作の初期には覆面の男製のリモコンと、復員した敷島博士製のリモコンが存在し、敷島製のリモコンの方が優れており誘導電波が強い。この二つを同時に使用すると鉄人本体が混乱して制御不能の状態で暴走する。(この時は本体の受信装置が未完成のまま)覆面の男のリモコンはジャネル・ファイヴが鉄人を盗む際に利用したが、奇岩城にて鉄人自身の手によって破壊されている。その後もモンスター事件(不乱拳博士の銃撃)、ロビーのロボット事件(正太郎により撃ち壊される)、にせ鉄人事件(誘導妨害で狂った鉄人の体当たりで)などで、リモコンは幾度も破壊されており、その都度、敷島博士に修理されている。このリモコンも少しずつ改良されており、アンテナが折りたたみのループアンテナから二本の棒状のアンテナに、スイッチも小型の複合スイッチが、少し大きめのTVの電源と音声調整つまみのような、押すスイッチとボリュームダイヤルチックなものに変わっていき、後年では前後にスイッチが増設されている。
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