VL2号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:15 UTC 版)
「鉄人28号の登場ロボット」の記事における「VL2号」の解説
スノー国から送り込まれたロボット兵器。頭に角を生やした鬼のようなデザインで、簡易な分解組み立てが可能な設計になっており、パーツ群をロケット砲弾で輸送(現代では弾道ミサイル攻撃と間違えられかねないが)、現地で組み立てて運用できるのが利点。飛行の際は脇の下からロケットを噴射するのが特徴。質実剛健で鉄人以上の頑丈さ、飛行スピード、優れた操縦性と自律性を誇る。また、掌から高圧電流を流し込んで掴んだ物体を破壊する能力を持つ。空中では鉄人をジャイアントスイングの要領で振り回し、腕を破壊する技も見せた。 量産兵器で、かつ戦闘性能に特化していないものでさえ、鉄人以上の性能を持つ時代になった事を象徴するロボット。潜入先での活動を前提とした設計であり、隠密行動を目的とする秘密兵器の類いに分類される。ただし、有効活動範囲は操縦器から半径10キロと制限があり、それが仇となってスノー国の諜報員達の行動範囲を把握されてしまい、追い詰められてしまう。また、完成直前に組み立て現場に紛れ込んだ大塚署長によって部品を抜かれており、奪取する予定だった金庫と破壊された鉄人の腕を誤認するなどの不具合を起こしていた。鉄人との再戦ではジャイアントスイングを敷島博士の提案した力の受け流し戦法によって無力化され、地上での格闘戦でも圧倒されてしまう。最後は前述の不具合のためか鉄人の攻撃でダメージが蓄積した為かは不明だが、突如操縦を受け付けなくなって暴走を始め、諜報員達を指先からの熱線で攻撃した挙句、空中へ飛び上がって自爆してしまった。
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